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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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人妻の恥ずかしい水着【イラストあり】-3

 互いにイかせあった二人は、プールに入りながら酒を楽しめるバーカウンターで肩を寄せ合っている。

「ゆきは横顔がいいな」
「んふふ……ありがとうございます」
 男は女を見つめ、その頬を、顎を、うなじをそっと撫でる。
「あまり見ないでください……恥ずかしい……」
「それにいい匂いがする」
「やだ……ふふ…………」

 腰まで水中に浸かりながら唇を合わせるゆきとT。

「そんな女が口からは精子の匂いをさせている」
「……もう……誰のせい……?」
「この美しい顔でチンポを咥えられて射精しない男はいないよ」
「私のせいってこと?」
「そうだよ」
「ん……んん……チュ……」
「フェラ顔もよかった」
「ん……恥ずかしいです……」

 中年男性とエロティックな会話を交わしキスをするという惨めな時間も、物陰でのフェラチオや水中での手淫放尿にくらべればずっとましである。あとはホテルの部屋へ戻り、セックスの相手をする。さっさと済ませて早く寝てしまいたい。
 男の手がヒップを撫でてくる感触を感じながら、ゆきの心はここにあらずである。

「お? さっきのピンスタがさっそくトレンドに乗ってるぞ? ほら……」
 スマホを手にしたTがにやついている。水着姿を撮影したのも、それを投稿させたのも彼である。
「んふふ……ゃだぁ……私は見ないですからね? なんて言われてるか怖い……」
「いやいや、さすが美魔女さんだなあ。すごい人気だよ、見てごらん」
「いやん……見たくないですぅ……」
「いいからほら」
「もう……いじわるですよ? Tさん……うふふ」

 甘え声での押し問答という「サービス」をしてやりながらも、頭の中は冷めている。
 周囲を見渡せば自分たちと同じ関係性と思われるカップル――若く美しい女性と中高年男性の組み合わせ――がちらほら見られる。あの子たちも私と同じ気持ちなのだろうか。

 ゆきはこれまでの人生で、親子ほども歳の差のあるカップルが腕を組み街を歩き、バーでいちゃつき、ホテルへ入っていくシーンを目にするたび、不思議に思っていた。
 夫に聞いたら、あれはキャバ嬢やラウンジ嬢の同伴出勤や店外デート、あるいは「港区女子」の営業活動の類なのだと教えられた。そんな世界が本当にあるのだと妙に関心しつつ、「なんでパパ、そんなこと知ってるの?」、「まさかパパもしたことあるの?」とすねてみせると、夫は「あるわけないだろー? 俺はゆき一筋だよー!」といって抱きしめてくれた。

 幸せに包まれながら、ゆきは夫に抱かれた。
 夫の話は自分には関係のない、遠い世界のことだと思っていた。

「そんな世界」にいま、自分はいる。

 メディアを通しキラキラと輝いて見えていたナイトプールの実態は、ずいぶんとおぞましいものだった。
 プールのそこここで咲き乱れる可憐な花たちはその美しさを切り売りしながらプールサイドで束の間の「姫」となり、ベッドの上では「性奴隷」となる。
 あちこちで今夜の主(あるじ)と手指を絡め、女性の丸みをまさぐられ、唇を奪われている姫たち。
 自分も同じ。一輪の花として、一人の姫として、そして性奴隷としてここにいる。

「ねぇ、Tさぁん……私、我慢できなくなっちゃう……」
 さきほどからまた、女性器に挿れられたリモコンローターが振動を伝えてくるのだ。
「ん……ぅ……! はやくお部屋に戻りませんか……? ゆきTさんと二人きりになりたいです……」
 腕にしがみつき可愛く甘えて見せるが心の中は必死である。そんなゆきをからかうようにTはふたたびリモコンスイッチの出力を上げる。

「はぁ……っう……! ん、ね、ねぇ……」
「ん? どうした?」
「ん、んん……っ! ぁ……あの……ちょっと……ゆきお腹が痛くなってきたかも……トイレどこかな……」
「なんだよもう。さっきから落ち着きのないやつだな」
「あはは……変ですよね……。ごめんなさい……んっふぅ……っ……うふふ……。自分でも何やってるのかなって思います……うふふ……んっふぅ……!」

 この場所でイくわけにはいかない。もう波はすぐそこまで来ている。

「ちょ……ちょっと、トイレ行ってきます……うふふ……」
 腰を上げたところで突き上げる快感に襲われ、ゆきは椅子から水中へ転げ落ちてしまった。
「きゃぁ……っ!」
「はは、なにやってるんだよ。大丈夫か?」
「えへへ、す、滑っちゃった……んん……っふぅ!」

 媚びた笑みを浮かべ必死にプールサイドへ上がりトイレを目指す。小走りに、前かがみで、ときおり脚を震わせ腰砕けになりながら。
 辛くもトイレの個室へ駆け込むと、後ろからついてきていたTに抱きしめられた。
 人気(ひとけ)のない女子トイレでにやけた男とキスを交わし、下半身からは快楽がじんじんと伝わってくる。身体をくの字の曲げ、股間に手をやりこらえる。情けない姿も構う余裕はない。

「ぁあ……ん、んん……! んっふぅん……!」
 たまらず便座にしゃがみ込むとTがゆきの頭を掴み、股間を押し付けてきた。
「んんんんんん……! んぷっ! んんんん…………! んぐ……っプ……んぐ……!」
 気持ちよさに喘ぐゆきの口にペニスが突っ込まれるのと同時に、ローターの出力が最大になった。
「むぐぉ……っ! んぷぅ……っ! ムゴ……っ……モゴ……っ! んんんん! ゴフ……っ! んんっ! んんんんんんんんぁああぁああぁぁぁああ!」

 チンポをしゃぶりながら、ゆきはイかされた。
 ジョボジョボと、小便を垂れ流しながら――。

  *


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