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彼の部屋で
【女性向け 官能小説】

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彼の部屋で-1

呼吸を整えて入ったのはワンルームマンションの一室。

そこら中に脱ぎ散らかした衣類やタバコの吸い殻、飲みかけのペットボトルが散乱していて、
正直足の踏み場を見つけるのが難しいと感じてしまうほどに汚い。

「適当に座れよ」

彼は雑誌を読みながらこちらを一瞥することもせずに言う。

少しためらったものの、衣類を腕にかけて軽く畳みながらベットの端に腰掛けた。

( 髪の毛はねてる・・・)

彼の横顔を見つめながら、ふわふわした気持ちで沈黙する。

彼は私より8個も上。
大学に入った頃からお世話になっているバイト先で出会った。

人生初めての彼氏であり、男性の部屋に入るのも今日が初めてのことだ。

ページを捲る骨ばった指を眺めていると、ふと裸の女性のグラビアが目に入る。

( ・・・成人向け雑誌だったんだ・・・)

顔が熱くなってしまい、俯いていると、睫毛の長い瞳が間近に覗き込んできた。

「何赤くなってんの、女なんだから自分のやつ毎日見てるだろ」

「・・・」

「今までの彼氏とは?一緒にAVとかみなかったのかよ」

「そっ、それは・・・今まで付き合ったことなかったから・・・」

「まじかよ」

彼は目を見開く。

声色から引かれてしまった様子がわかり、胸が痛くなる。

泣きそうになるのを堪えていると、いきなり両乳房を揉まれた。

「・・・んっ、やっ」

ものすごい力でベッドに押し倒され、何が起きているかわからないまま、身体中を弄られる。

荒い息が首筋にかかり、背筋に電流が走ったように感じた。

「まんこ見せて」

耳元で囁かれて、スカートを捲り上げられる。

ショーツの隙間から指を入れられて、自分でもあまり触ったことのない局部を擦られた。

「あああ・・・っ」

クリトリスを摘まれて激しく揺さぶられる。

「熱いだろ?」

そのまま一気にショーツをずり下ろされ、恥ずかしい場所が顕になる。

「すげえな、ここ」

彼は少し身を起こし、自分のデニムパンツも脱ぎ捨てる。

見たこともないような大きな陰茎が飛び出し、直視できずに目を逸らすと、頬に生暖かい感触がして背筋がヒンヤリとした。

「うそ・・・いやっ、」

彼のモノが顔に擦り付けられている。

「しゃぶってくれよ」

「んっ、」

唇にペニスを押し付けられ、鼻腔をいやらしい匂いが突く。

泣きそうになりながら、恐る恐る先端を舐めると、哀しくなるくらい下半身が熱くなる。

「う・・・っ気持ちい」

彼の声に胸が締め付けられ、思い切って咥えてみようかと思ったその時、いきなり後頭部を掴まれ押し倒された。

「はあ・・・、はあ」

荒い吐息とともに、唇を塞がれる。
割れ目を硬いものが擦り、身震いした。

「あああっ、、!」

「させろよ」

耳元で優しい声が一瞬掠めて、太くて熱いものが下半身を貫いた。

「いやっ!いやあ・・・ああっ」

頭が真っ白になった。

グチャッ、グチャッ、とグロテスクな音が
シーツの擦れる音に混じって響く。

「キツ・・・すげえ気持ちいい」

「避妊して・・・!お願・・っ」

「聞こえねえよ」

こちらを黙らせるように強くピストンされる。


こんなつもりじゃなかった。

彼は見た目も言葉づかいも荒々しいけど、行動に優しさが滲み出ていて、好きになった。
いつも重たい瓶ビールを入口まで運んでくれた。

目が強くて、とても綺麗で、印象的で。

付き合えることになったとき、とても嬉しかった。

「あっ、やああっ」

泣きながら逞しい背中を抱きしめる。

「・・・あっ、ああ・・・っ」

「はぁ・・・っ気持ちいいんだろ・・・っ」

彼は腰をグラインドさせ、子宮の中を掻き回す。

部屋を充満するいやらしい匂い。
快感で理性が吹き飛んでいき、何も考えられなくなっていく。

「はぁっ、ん・・・っ」

お互いの喘ぎ声がぐちゃぐちゃに混ざり合って境界線がなくなっていくようだ。

「・・・なあっ、中に出すぞ・・・」

「いやっ、中はいやあ・・・っ」

身を捩りながらも子宮がキュッと反応してしまい、体内で彼のものが膨張する。

「妊娠しろ・・・っ」

「いやっ、あっ、あああああっ」

ぶるぶるっと腰が震えて、下半身に熱くて濃いものが注がれる。

反射的に体を擦り付けてしまい、心と体が彼を求めていたのだとわかった。



ーーーーー


涙を流しながら息を切らして呆然としていると、彼は私の手首を引いて、
やわらかく抱きしめてきた。

耳元で低い声がエコーする。

「子ども、できればいいのに」

涙の滴を舐め取りながら、唇を重ねられる。


「また、部屋に来いよ・・・」


その目の焦点はどこか遠くをみていて、
私は無意識に彼の手を握る。

犯されたのは自分の方なのに、彼の痛みがなぜか、垣間見えたような気がして
それから逃げたいとも思わなかった。







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