第四十一章 ルール違反-2
「んぐぅっ・・んふっ・・・ぐぅっ・・んっ」
苦しそうに眉にしわを寄せながらも、僕のコックを握りしめ唇を滑らせていく。
「おおっ・・おおほぉ・・・」
快感が走り、僕は声を漏らした。
「フフフ・・・」
藤本さんが不敵に笑みを浮かべている。
その両手は妻のウエストを持ち、ゆっくりと腰を動かしている。
「あふっ・・・んふっ・・ふぐぅ・・んふっ」
スローモーな動きに、落ち着きを取り戻した唇が滑らかにリズムを刻み出した。
こんな時でも咄嗟の判断で、妻の身体をコントロールするなんて。
僕は嫉妬を通り越して、呆れた気持ちになった。
同時に、この人と知り合えて本当に良かったと思った。
初めてのスワッピングは、僕達夫婦を劇的に変えてくれた。
ありきたりだったセックスが何もかも新鮮になり、未知の歓びを知ったのだ。
僕も藤本さんに向けて口元を綻ばせ、妻の頬を優しくなでた。
「気持ちいい・・・映見・・凄く、上手だよ・・」
無心にコックを味わう妻の閉じた両目のカーブが、本当に美しいと思った。
「あふぅ・・・」
唇からペニスを吐き出した映見は、トロンとした表情で僕を見上げた。