二度目の複数プレイ、そして恋焦がれた女教師以外との蕩ける性交。-8
「あ、ぅ、だめ、おかし……っ」
目を見開いて、清香は首を横に振る。
手では与えることのできない振動に、体が強制的に快感に導かれる。
「ふふ、可愛い……サヤカが耐えてる顔、たまんない……。あぁ、あたしも、いき……そ……」
そう言って苦痛に歪んだような顔をしたかと思うと、サエコは唇を噛んだ。
その瞬間、二人の体の間からスイッチを抜いた淫具を咄嗟に引き抜き、清香の方に倒れ込む。
そして、清香の唇を奪い、貪るようにキスをした。
「ん…ぅ……サヤカのせ……いで、体動かない……」
「あ、あたしのせいじゃ、ないもんっ」
自分から器具を使ったくせに、と思いつつ、サエコの汗ばんだ体を抱き寄せた。
首筋に鼻先を押し付ける。
黒く、しっとりとした髪の毛からも、ふわりと甘い匂いが香る。
「ぐちゃぐちゃになるの、たまんない……。男の人に、いつもはバチバチに犯されるんだけど、サヤカとするのは、安心する。女の人って気持ちいいね」
「バチバチに犯される」という言葉に、サエコを抱きしめながら、清香は顔を赤らめる。
「バチバチに犯されるのが好きなのは性癖なんでしょうけど、心配です……」
「……アザができるまで叩かれて、オモチャみたいにされたい日もあるんだよね。相手は選んでるから。ふふ。オモチャみたいにされて、飛んじゃうの。そんなあたしでも、心配してくれるの……?」
耳元で、甘い声で囁かれる。
この声に何人の男が、女が、翻弄されたのだろう。
柔らかな、それでいて締まった体をサエコは押し付けながら、はぁ、はぁ、と吐息を漏らしている。
「あ、も、ぉ……こうしてるだけでも、刺激強いのにっ。からかわないで下さいっ」
「ん……? くっついてるだけなのに……?」
不思議そうな顔をして、サエコが尋ねる。
そんなふとした顔でさえ、美しい。
「むぅ、サエコさんと違ってノンケじゃないもんっ。当たり前じゃないですかっ」
「ふふ。サヤカからは、ノンケに見えるの? こんなに、サヤカとしたいって思ってるのに?」
じっと見つめられ、思わず清香は目を逸らす。
「プレイで女の人とするのは、ノンケでしょ」
「サヤカはプレイで男とできるわけ?」
そう言われ、はっと気付かされる。
自分はプレイで男となんかできるわけがないーーだから、サエコに非常に失礼なことを言ったのだと。
清香を見る、サエコのその美しい顔には狂気が湛えられていた。
「あたしがサヤカとしたい気持ちを、簡単にプレイだなんて言わないで」
そんな言われ方をされたらーーどきどきと胸が高鳴ってしまう。
「お仕置きが必要ね、サヤカ」
親指で、唇がなぞられる。
その美しい体で奏でられる「お仕置き」を、清香は期待せざるにはいられなかった。