淫ら妻-3
テーブルに案内され、久しぶりの再会に友人たちの近況やお互いの子供たちの話題に花を咲かせた後、ちょっと、と奥さんが席を起つとすぐに、友人を問い詰めた。
『おい、いったい奥さんにどんな格好させて連れてきてん。目の遣り場に困るやん。』
『しゃあないやん、こっちかって以前は嫌やってんけど、ずっとうちの嫁に、こんな会合の時は、ああいう格好で外出してみたい、って言われとってな、どうせこの先一緒に、イヤらしい事するんやし、お前がどんな反応するんか見てみたい、とか言ってな。』
そう言った後、『この件はダシに使ってすまん。』と謝って来た。
『あ〜、そのへんはなんとなくわかるかも。で、どうやった?奥さんすでにちょっと興奮気味やったけど、もやもやする感じ?それとも、ムラムラする?』
『例えばさ、奥さんにエロい格好をこっちがさせて、恥ずかしがってる姿見るのって、エロい感じがして良いやん?この色気のある女が自分の奥さんで、世の男ども、いいやろ!みたいな優越感を持てたりするしな。
でも、そうじゃなくて、奥さん本人が喜んでエロい格好した上に、周りの男性諸氏からエロい目で、見られる事に興奮してるとなったら、なんかもやもやした気分になったりせーへん?』
遠くから戻って来る奥さんを見遣り、周りの男性陣の反応を確認してから、友人は切り出した。
『そうやなぁ、経験してなかったら、それが真っ当な反応やし考え方やと思う。俺かて、想像してるだけの時はそうやった。』
そう言って『今は、興奮してる嫁を見てムラムラするわ』
と、彼に似つかわしくない生々しい顔を見せた。
席に奥さんが戻って来ると、早速本題に、と友人が口火を切った。
『まずは、お前の奥さんは、ここでこういう話し合いの場が持たれていることすら知らない。
そして、自分が集団で輪姦される事も当然知らない。
基本的に、妻という事で、戸籍上多くの不同意行為が認められる事があったとしても、旦那が許可してるからといって、妻本人が、拒絶しているにもかかわらず、行為に及べば犯罪だ。
だから、どうしても本人の同意を取らなければならない。これが絶対条件になる。』
友人が、一呼吸置くと、奥さんが顔を少し前に出して、話を切り出す。
友人から話を聞いている今では、胸の谷間をわざと、見せつけるようにしているのではないかとさえ思ってしまう。
『わたしの話は聞いてくれているのよね。夫婦交換をする事になった顛末。』
こちらの頷きに合わせて話を進めていく。
『あれは不可抗力だったと、今でも思ってる。だって、その当時は、高瀬くんとの夜の営みに関しては、ちょっと苦手に感じてた。
毎晩の様に迫られるのもしんどかったし、拒絶すると、無理を通そうとするわけでもなく、きっと我慢してくれている事も心苦しく思ってた。
だから、わたしの親友からの誘いは、純粋に渡りに船だと思ったの。
わたしだって高瀬くん早苗とする事で、あ、早苗って親友の名前ですね。
気持ちが早苗に行ってしまったら、と思わなかったか、と聞かれたら、思わなかったと言う事は嘘になる。
実際に、最後まで躊躇ったし、浮気の心配はした事がなかったけれど、風俗とかにこっそり行かれたらって思うのも嫌だった。ズルいなってのはわかっていたけど。
そんな中で、実際に高瀬くんをひとり行かせるわけにも行いかなかったから、一緒に早苗の家に行った。
高瀬くんは矢部くんと友達だったから、本当にいいのか、確認しあってて、逆に申し訳ないってお願いされてようやく、それならば、風俗にいく気分で、って事になったのね。
でも、早苗たちは本当はどう思ってたんだろ。
セックスレスは本当だったみたい。早苗が寂しがってたのも事実で、うちとは逆。
でも、始まったら、隣の部屋にいたわたしに、矢部くんが呼びに来て、一緒に見た方が良い、って。
お互いに拒絶してるなら、せめて見てあげないと、って。あとから考えたら変な話よね。
でも、その時はそうしてあげないとって思ってしまって。
あとは、高瀬くんから聞いてる通りよ。
熱にあてられた、としか言いようがないの。言い訳にもならないけれど、惹きつけられて、気づけば矢部くんを咥えてた。たまらなく濡らしてた。
思い出しても、今も濡れてるし、乳首も硬くなってるの。』
そう言うとおもむろに、胸元を押し下げて、尖った乳首を見せつけてきた。
おいっと、思って友人を見ると、奥さんを見てニタニタしていた。
ふたりして今、そういうプレイに浸っているのかもしれない。
友人と目が合うと、奥さんは椅子に腰を掛け直し、話の主体が再び友人に変わった。
『結局、その日をきっかけに俺たちの夜の生活は一変してセックスレスは解消した。嫁からしたら、今回の話は、お前たちの夫婦生活の改善につながるかもしれない、と思っている。
まあ、見ての通り、少し過激に振れていて、今まで内に秘めていた性癖が開花したらしいけれど。』
なっ、と奥さんに声をかけると、少し照れながら頷いている。気づけばスカートのチャックをかなり上まであげていて、奥まで丸見えになっていた。
パンティーは、履いていなかった。
シャンデリアの光が奥まで差し、光が反射していた。
おそらく茂みに溢れ出た粘液が絡みついているのだろう。
思わず、ゴクリと生唾を呑み込んだ。
『この後、部屋を取ってるけど、一緒に来るか』と聞かれたが、その話は断っておいた。
『その気になったら、後でも来てね』と奥さんにも声をかけられた。
『まあ、話を本題に戻すとして。
まずは、うちの妻を矢部の家に連れて行く。
そこに、高瀬夫婦、矢部夫婦が一緒にいてホームパーティーを始める。
お酒を用意して、中に少し多めの媚薬を入れておく。』
そうやって少しずつ具体的な計画を練り上げ始めた。