第四十章 映見を裕太が撮影する4(藤本夫妻編)-3
「ああ・・・も、もっと・・言ってぇ・・・
わたしを、いじめてぇ・・・」
私は首をひねり、オネダリする。
「んふぅ・・・んっんっ・・・んふっ・・・」
重ねてくれた唇が、突き上げる動きのままに吐く声を飲み込んでくれる。
(嬉しいっ・・・藤本さんのキス・・・
美味しい・・・美味しいよぉ・・・)
絡めっとった舌を、貪るように私は味わっている。
やっぱり、藤本さんが好き。
初めてのスワッピング相手だもの。
それに、この人にはバックから犯されるのが一番良い。
こんな恥ずかしい恰好、犬みたいだと、あの時に思ったから。
「そうだ、映見っ・・・お前は淫乱なメス犬だぁ」
記憶と同じセリフが、興奮を呼ぶ。
「ああっ・・嬉しいっ・・・
藤本さんっ・・御主人様ぁ・・・」
教えられた不条理な呼び名が、自然と口から漏れていた。
「ああ、もっと・・・もっとぉ・・・
御主人様ぁ・・・もっとぉ・・・」
首をひねり、オネダリする私を見つめる藤本さんの口元が歪んでいる。