女教師、同性後輩とのわからせ性交。-7
「起きたの? 具合、どう?」
ーー由美香の声だった。
「やばい、気持ち悪い……」
「お水飲む?」
「飲みたい…です……」
拓真はトイレを借りたあと、キッチンに戻り、テーブルに置かれたグラスの水を飲み干す。
「飲みすぎた? 珍しい」
由美香は、ペットボトルから、水を注いで、グラスに足してやる。
長い髪の毛はシュシュでひとつに結ばれており、暗がりの中でうなじの辺りが見えることに、計らずも拓真はどきっと胸を高鳴らせる。
「すみません」
グラスに口をつけて、ごくごくと飲み込む。
「昨日、清香ちゃんが横にいたのに、抱きつかれたんだけど。覚えてる?」
「え、まじ……」
「清香ちゃんがいるなら、普通に振る舞わなきゃって思ったけど、清香ちゃんを交えて会うのはやめよう。それに、勃たないようにしなきゃなんて、清香ちゃんに言うのやめなさい。これは上司として、厳命します」
由美香としては、もうプライベートで拓真と清香に会って欲しくなかった。
「冷静なあなたが、珍しい。どうしたの。昨日、もしかして清香ちゃんと何かあったの?」
拓真は水を飲み干して、グラスをテーブルに置く。
頭が痛い、気持ち悪い、そして、起きた後に浴びせられる言葉に、胸が苦しい。
何も言えない拓真を由美香はじっと睨みつける。
「何もないよね?」
確認するように、由美香は尋ねる。
ーーふふ。サエコさんのナカにあんなの、入っちゃうんだね。
咄嗟に、肉棒を指先でさすられたことを思い返す。
そして抱き寄せ、清香に自身の肉棒に触れさせたーー
その間に違和感を覚えた由美香は問い詰める。
「ーー何かしたの?」
「ち、ちがっ……」
顔を上げて、咄嗟に拓真は否定する。
「あたしは受け入れると約束しました。だけどーー清香ちゃんに何かしたなら、絶対に許さないから。それは覚えておきなさい」
由美香は、誰かに命じるような口調で話すなど、生徒にだってほとんどしない。
堅いイメージのある彼女だが、口調は柔らかく、実は生徒からも親しまれやすい。
にもかかわらず、「上司として、厳命」するなど、相当に怒っているに違いなかった。
ただでさえも頭痛がして、さらには吐き気までもよおしているときに、由美香の冷たい視線に冷や汗が吹き出る。
「きちんと寝て、アルコール抜いてから帰りなさい。さすがにこんなに具合悪そうなのに、車運転させる真似はしないから。でも清香ちゃんとは帰らせない。
ーー昨日のあなたを見て、彼女と二人きりにさせるのは上司として怖い」
サエコを本能的に激しく抱いて、腟内に射精までしたのにーー清香が拓真の体に触れたとはいえ、同性愛者である彼女を抱き寄せ、自身の股間まで触らせたのだ。
昨日の自分は、目の前に恋焦がれた女と、絶対に抱くことのできない女がいるせいで、おかしくなっていたのだ、と拓真は思った。