明美と恭子-6
目の前の 年の離れた夫婦が 小さく会話しているのを
見ている時に 宿の主人が一升瓶を抱え 入って来て
湯呑を並べて お酒を注ぎ お湯を入れた時
仄かな 花の香りが 鼻孔を擽って来た
出されたお酒を一口 含むと 花の香りが仄かに香り
喉元を 甘口のお酒が通り過ぎ
・・・美味しい・・・ 思わず呟き 明美が頷き
前に座って居る 髪の長い娘も
・・・美味しい・・・ 呟くのが聞こえた
気が付くと 湯呑は空に成り 誠が湯呑に
新しいお湯割りを淹れ 主婦達に配って居る
直樹と拓哉の話を聞きながら 気が付いた時には
2杯目も 飲み干していた
少し 酔ったのか 視野が狭く成り 心臓の鼓動が
早く成り始め 潤んだ目で夫を見つめていた
お部屋で・・・
英樹を見るが 夫は明美と何か 話をして
恭子を見ようともしなかった
前に座って居る 紳士が立ち上がって
・・・優菜 そろそろ戻ろうか・・・
娘が
・・・はい・・・
立ち上がると 恭子たちに頭を下げ
通路に 消えて行った
恭子が 明美を見ると 明美の目に
光が見え 頷いて 立ち上がった
英樹が立ち上がって
・・・危ない・・・
ふらつく明美の肩を支えて明美を支え
そのまま 通路を歩きだして 恭子も後をと
立ち上がった時足元がふらついて来る
・・・危ないですよ・・・
豊の低い声を耳元で聞き
膣から 小さく ジュンと音が 恭子の耳に聞こえ
慌てて 足を閉じていた 豊の太い腕が お腹に回され
通路を歩いて 部屋に向かう 建物を出た処から
通路の脇の 小さな常夜灯が道を照らして 暗い中を
歩いて行く 豊の大きな腕がお腹に当てられ
乳房の下に指先が 触れながら 恭子を部屋へと連れて行く
豊が触れる指先から 疼く様な刺激に膣が濡れて来る
緩やかな 下りの道を 明美と英樹が抱き合うように
歩くのを見て 少し焼きもちが上がり
豊に体を寄り添うように歩いて行くが
英樹は振り向きもしない
明美たちがドアを開け 部屋へ入って行き
恭子も 豊にお腹を支えられて 部屋へ入った