明美と恭子-4
男達が歩き出して後を 明美と恭子が付いて歩き
露天風呂と 案内の看板を見て 少し下った処に有る
入口を入ろうとした時に 二人の男性とすれ違い
会釈をして 更衣室に入って行った
扉を開け 露天風呂へ 先に入浴している 人影を見て
頭を下げ 風呂の中へ 先に入浴していたのは
中年の夫婦で 白い肌が薄桃色に染まり
もう長く 入浴しているように見え
話し声に振り向くと 明美と恭子がタオルで前を隠して
掛け湯を始め 二人の横に身を沈めて来た
・・・良い お湯ね・・・
明美が体を伸ばして呟いた
透明の湯の中で 黒い陰りが揺らめき
タオルで隠すと 大きな乳房の 茶色の乳雲が
湯の中で揺らめいていた
・・・お先に・・・
中年の夫婦が 湯から上がり出て行く
後ろを付いて行く 奥さんの白いお尻に 豊が見惚れていると
・・・見ないの!!・・
明美に頭を叩かれて 笑い声が上がって居た
失礼します 大柄の白髪の男性が 向かい側に身を沈めて来て
笑い声が止んだ時 女性用の更衣室から若い娘が出て来て
4人を見て 身を竦め 慌てて 男性の横に身を沈めるのを見て
・・・親子かな? 不倫?・・・
4人は 年の離れたカップルを 興味深げに眺めていた
明美が そろそろと 耳元で囁き 4人は露天を後に
部屋に戻った 部屋に戻る時に やはり後から入って来た
年の差の 二人の事が
明美が
・・・お忍びの 不倫カップルだわ・・・
憤慨するように 吐きだした
夕食に成り 案内された席は テーブルを二つ並べた
広い席が しつらえて有り 4人が座って居ると
露天に居た夫婦が入って来て 後から白髪の紳士と
若い娘が 連れ添って入って来て 夕食が始まった
夕食が終り 誠の挨拶の後 囲炉裏に集まる様に
言われて 豊たちはそのまま囲炉裏へ向かい
ビールを飲んで居ると 露天風呂に先に入って居た
夫婦が 前に座り会釈を交わして
ビールを頼んだ 足音が聞こえ 目を向けると
露天で合った 少し白髪の男性が20代かと思われる
髪の長い女性と 連れだって入って来て座り
ビールを注文した