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花の雫
【調教 官能小説】

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嗜好-5

この会話が後にいくつかの問題を、引き起こすとは誰も思っていなかった。

人の口に戸は立てられないというが、数日後には、涼子が以前会社で一緒に働いていた航平と飲んだ際におしゃべりしていた。
礼が、取引先の歳下男性と再婚したことや、脱毛をしていてかなりパイパンに近いというのを話した。涼子と航平は、ただの友人である。
航平は、在職中一緒に働いていた歳上の礼にひそかに好意を持っていた。

まさか自分より歳下の男性と再婚するなんてと、悔しく思った。同時に、パイパンなどというワードが出てきた訳で、人妻である礼のパイパン姿を見たいという欲望がムクムクと湧いてきた。

どうにかして礼のパイパン姿を見たい!
性行為までは求めないがただ見たいと思った。
欲望は、次の日からどんどん強くなった。毎日のように、礼を想像しオナニーをした。

一カ月ほど経った時、もう耐えられないと思い、涼子に仲介を頼んだ。涼子の好きなアーティストのライブチケットを餌に礼を誘ってもらった。警戒されないよう3人と言って誘ってもらい、お前は来なくていいと言った。
涼子は、「礼さんは落ちないよー」と笑ったが、航平は「そんなんじゃない、礼さんに相談に乗って欲しいだけだよ。」と真剣なフリをした。

当日、礼が店に行くと航平が1人でいた。涼子が来れなくなったと言われ、賢二の顔が浮かぶ。
すぐに帰らないと、仕置きでは済まない。折檻や罰が待っている。
帰ろうとするが、仕事の相談が始まり、帰るに帰れない。トイレに立ち、簡単に経緯をLINEで賢二に送った。
賢二からは、「所有物がどういうつもりだ。お前には、自由などない。」と返事が来た。

席に戻り、今残っている飲み物を飲んだら帰ると告げたが、15分もすると、礼は急に酔いがまわってしまったようだ。
帰ると言い、立ち上がったが1人で歩くことができない。航平は、いつのまにかタクシーを呼んでおり、手際よく会計を済ませて、礼をタクシーに乗せた。


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