嗜好-3
パイパンの恥丘を見ると、自分の立場を再確認する。今日は、性奴隷と書かれているので、普通の女性ではないと自覚する。
自慰を禁止されたあたりから、パイパンにするよう指示をされた。当時は、穴でなく奴隷とか道具と呼ばれていたが、それでも、陰毛を生やせるような身分ではないと言われた。
海外ならともかく日本に置いては、パイパンは珍しい。最近では多少増えたとはいえ、パイパンの女性を見たときに、多くの人はその女性の後ろに支配欲の強い男がいると推測する。
少なくともパートナーがいるなら、パイパンを好む男性だろうとは思うものだ。
つまり、陰毛を生やしていいのは、所有物になっていない女性だと賢二は定義していた。
礼は、エステに通い、VIO全てを脱毛している。
2年ほどかかると通わなくても生えてこなくなるらしい。その頃には、完全な従者になっているはずだと思った。
賢二は、パイパンだけでは飽き足らず、淫紋や英語、日本語のタトゥーシールを用意し、好きに貼った。所有物に名前を書く感覚である。何を貼られても礼は、お礼を言った。
どんなことでも、逆らうことは許されなかった。
ヴァギナは丸見えだった。
濡れていたら、すぐ分かる。
陰毛を生やす権利がないという立場は、最下層の扱いの始まりであり、パイパンは、その後いろいろな影響をもたらす要因となった。