第三十七章 裕太を映見が撮影する5(新藤夫妻編)-1
第三十七章 裕太を映見が撮影する5(新藤さん夫妻編)
「あふぅ・・・うふぅ・・・
んん・・・・んふぅ・・・」
桜さんが強引に差し入れた舌で、僕の口の中は蹂躙されていた。
仰向けに寝る僕の身体の上で、桜さんが狂ったように唇を貪ってくる。
よほど興奮しているのだろうか、新藤さんが射精したと同時にカメラを置き、僕の身体を押し倒した。
隣では、映見と新藤さんが絶頂の余韻を楽しむように唇を重ねている。
僕達が撮影を放棄したことには気づいていない。
僕は一応、フィニッシュの後の何秒かはビデオにおさめたが、桜さんのキスの魅力にまけてカメラを放してしまった。
絡め合う舌から溢れる唾液を、僕と桜さんは交互に飲み込んでいった。
桜さんの唾液は蜜のように甘く、柔らかな唇の感触が堪らない。
自然と桜さんの指が、僕のペニスにからみつく。
「欲しいっ・・・
いっぱい、いっぱい、抱いてぇ・・・」
映見の言葉をなぞるように再現する。
嫉妬よりも「お預け」の間に溜まった欲望を吐き出すために。