おさむと優美とちひろと-1
翌日 橘家 客間
優美はおさむを連れて来て客間の布団の上に寝かす
「おさむくん いつも通り10時半過ぎに起こすね」
ちひろさんくるのって
そのころ?
「うん そう」
じゃあ ねてるね
きのうはねるのもおそかったから
「そうなの? 何時に寝たの」
11じすぎにふとんにはいった
「ここんところ それより早く寝ていたのに
どうして?」
さおりさんがらいん
「砂織さん えっ? 砂織さんもなの?」
うん
「むぅ」
ゆみちゃんぼうそうしないで
「わ、わかってるわよ」
ちひろさんもまだかいわできないし
さおりさんはきのう ひるまに
くうしょ すこしよめるようになったけど
「昨日はしおりちゃんだけじゃなくて家族もだったの」
だからがまんしてた
「そう おちんちんどうしたの」
よるに
あやちゃんにわがままいって
「して貰ったの?」
おくちでだけ
「そうなのね」
(あやちゃんも疲れてるのにわがままきいてくれるのは
優しいよね)
おやすみなさい
「うん ちひろさん来たら起こすね」
優美はおさむを寝かせたあと
いつものように掃除洗濯をこなしていく
…
……
………
そうこうしているうちに
10時半をまわっていて玄関からチャイムが鳴る
「あ はーい」
玄関に赴き扉を開けると
ちひろがやってきて
「今日はごめんなさいね わたしに付き合って貰って」
「いえいえ 大丈夫ですから
おさむくんは…まだ客間で寝ていますが」
「ほんとに いつも 寝かせているんですね」
「はい わたしが掃除洗濯している間は
寝ていて貰った方が楽なので」
「それじゃ、おじゃまします」
優美はちひろを招き入れて居間に向かうと
飲み物とお茶菓子を用意する
「おさむくん 起こしてくるので」
「あ わたしもついて行っても?」
「そうしますか じゃあ 飲み物とか客間に運びますね」
優美はお盆に飲み物とお茶菓子を
人数分載せていき運びながら
ちひろを客間に案内していく
二人が客間に入ると
布団に寝かされて熟睡しているおさむの姿が
目に入ると優美は側に行き
身体をゆさゆさしながら声をかける
「ちひろさんきたよ 起きないと」
「う…」
寝ぼけながらうなるおさむを
優美は身体を起こしていき座らせると
「烏龍茶 飲もうね」
「うん」
コップを口元に持って行き
ストローをくわえさせて飲ませていく
烏龍茶を飲んだあと
しっかりと起きたようで
ありがと
「うん ちひろさんきてるから」
「おさむさん 今日は月曜日なのにごめんなさいね」
おさむは足を振って
ううんってする
それで かいわできるように
「うん 空書読めるようにしたいから」
ゆっくりかくようにするから
でも ゆみちゃん てつだって
「うん そのためにわたしがいるわけだから」
ちひろは今の会話に
何度か書いて貰いながら読んでいった
「こうして読み取るのをやってみると
なかなか 大変ね
句美子達がすごいわ」
「そうね 優依や優花がすらすらと読み取っているのを見て
わたしもびっくりしたもん」
「ゆかちゃんって 5歳なのに」
「わたしもそう思うわ あの子は優依以上にすごい」
ゆかちゃん
すごいし おしもすごい
「え? ゆかちゃん おさむさんに?」
「優花から迫ったから えっち」
「そ、そう 優美さんいいの?」
「わたしもエッチしてたから優花だけダメというのは言えないから」
「そうなんですね」
ちひろさん
このそくどでいい?
「あ うん ごめんなさいね 何回も書かせちゃって」
はじめてだから
「そうですね 句美子はほんとすごいなと感じちゃうわ」
くみこちゃん
ぜんぶ すき
「あらあら…そうなんですね」
「おさむくん それ 優依のことは?」
ゆいちゃんが1ばんなのは
かわらないけど
「おさむさんにとって ゆいちゃんなんですね
句美子自身もそう話していたけど」
ゆいちゃん
くみこちゃん
「二人がいいってこと?」
さゆりちゃんとしおりちゃんにも
おとされてるから