おさむと優美とちひろと-2
「おさむくん 押しに弱いから
だからわたしも拒むこと出来なくて」
ゆいちゃんのおかげて
おもいでになってくれたのに
「初恋だったというのは句美子から聞いたけど
それでも優美さん今も?」
「わたしが悔しかったからおさむくんと関わり続けること
選んだの」
「そ、そうなんですね」
ちひろさんもかかわるんですよね
「そうなってしまいますね こないだ
おさむさんのトイレをみていて…したくなって」
ゆみちゃん
「困ったからって わたしの名前言わないの」
「おさむさんって甘えん坊さんなんだよね」
きんようびにみたとおり
「句美子に甘えていたもんね」
くみこちゃんにいっぱいあまえたくて
ゆいちゃん あえなくて
「優依は生徒会で遅いもんね」
「だから句美子に?」
くみこちゃん
それをしょうちであまえさせてくれるから
ほんとにいいこで
それに
だめなところはだめっていってくれたり
おかあさんしてくれてる
「おさむくん それ ちひろさんに言うこと?」
「句美子が母親してるって…実感沸かなかったですが
こんな風に思ってるの聞いたら…」
ちひろは苦笑いをしつつ言う
ほんと
めんどうみいいこだから
「そんなにですか」
「うん」
「なんか おさむさん 句美子に対して
わかりやすい好きだなぁって感じますね」
できたら
ずっといてほしい
「それは 句美子次第」
ちゅうがく
こうこうになったら
じかんもなくなるし
うちはしせつにはいるかもしれないし
「施設 どうなんです? 優美さんはわかりますか?」
「今のところはわからないですね
恵美子さんが元気なうちは…かもしれないけど」
おにいちゃんたちに
めいわくかけるから
「そっか いつまでも あの家にいると
ゆきちゃんのお母さんとお父さんに…だね」
だから
いつかはしせつに
「難しい問題ですね」
「そうですね」
優美は時間を見る
11時半前になったようで
「ちひろさん お昼どうします?」
「そろそろ時間ですね」
「もしよろしければ食べていきます?」
「ご迷惑じゃなければいただきます」
しょくじかいじょも
れんしゅうするよね?
「あ 言われてみれば そうだね
ちひろさんの介助も練習しないと」
「いいんですか?」
「おさむくんがいいって言ってる訳なので」
さおりさんも
かかわりたいいってるから
「え? 石見さんもなんですか?」
「そうみたいで 昨日 夜 LINEしたみたいです 砂織さん」
「わたしはまだ連絡先交換してないのに 石見さん…」
ゆみちゃん
おしえてあげて
「わかったわ ちひろさんにID送るね
その前にちひろさんとLINE交換 よろしいですか?」
「あ はい」
お互いに携帯を手に取りID交換と
おさむのIDをシェアして送信する
3人は居間に向かいおさむを机の側に座らせると
「お昼ご飯 昨日の残りでいいです?」
「あ はい」
優美とちひろは台所に行き
お昼ご飯を用意していく
「おさむくんは…ふりかけでいいかな
あの子 白いご飯食べたがらないから」
「優美さん …あの子呼びしてるのはどうして?」
ちひろに指摘されてはっとするものも
「ついつい…あんな感じで子どもっぽいし」
「…それは…確かに そうですね」
ちひろも笑いながら答える
ご飯を用意して
二人は居間に戻ってくると
おさむの右隣に優美が座る
ちひろはその隣に座る
「おさむくん 今日は煮物とお浸しね」
「うん」
ゆうがた
ちゃーはんあたり?
「あ 料理教室のこと?」
しおりちゃんのれんしゅうだよね
「うん そうね」
ほうちょうつかうりょうりだろうし
「だね チャーハンでいきましょ ちひろさんもいいです?」
「はい 具材もってきますね」
「冷蔵庫に…残り物はそれなりにあるけど 助かります」
ねぇ
くみこちゃんたちくるまでねてていいの?
「あ うん 寝ていた方がいいかも」
「ゆかちゃん迎えに行って帰ってくるときに
真治くんも連れてくるから」
「うん 優花と真治くんはアニメ見てると思うけど
おさむくん寝ていた方がいい?」
さゆりちゃんのおとうとと
あったこともないし
「そうね」
「もし 可能なら 午後はわたしの家に来る?」
え?