第三十六章 裕太を映見が撮影する4(新藤夫妻編)-5
「はむぅ・・・・んんぐぅ・・・」
重なった唇の隙間から、どちらのものと分からない声が漏れていく。
ピッタリと密着した二人の身体が、クネクネと互いの性器の感触を確かめるように動いている。
ギュッと新藤さんの首を抱きしめながら、私は妖しい言葉を吐き出した。
「欲しいっ・・・剛さんっ・・・
いっぱい、いっぱい抱いてぇ・・・」
愛おしいパートナーと同時に、意識の片隅にいる裕君達に向かってわざと淫靡に聞こえるように。
「あああ・・すごい・・すごいよぉ・・・」
ウットリとした甘い声が、自然と私の口から出されていく。
食い込んだペニスの感触と共に、自分の乱れ様が興奮を呼ぶ。
夫の目の前で交わる快感を、私は知った。
スワッピング三日目。
3回目のセックスで私は、未知の世界に踏み込んだようだ。