夜の営み-1
夢を見ていた。
むっちりとした肌が絡みつく。濃厚なキスだった。頭の芯がしびれている。近ごろの運動不足がたたり、筋力の衰えを感じてしまう自分の胸板に、大きくて柔らかい乳房が押し当てられている。
『乳首を吸って』
甘ったるい声は触れ合った唇からではなく、頭の中から響いてくる。
手のひらには到底収まりきらない乳房を片手で鷲掴みにすると『うっ』とかほりの背中が緊張するのがわかる。
そのまま左の乳首の下を軽く撫でる。ビクンとした反応が伝わってきた。
左の人差し指と中指を、かほりに咥えさせると艶めかしく舌を絡めてくる。十分とその感触を楽しんでから、唾液に濡れた指で右の乳首を強くつまみ、左の乳首に舌を這わせた。
『あ〜っ、気持ちいい、もっと。もっと強く吸って』とあられもない声で、求めてくる。ぐいぐいと、その豊満なバストを押し当ててくれば、こちらの鼻も塞いで窒息してしまいそうになるほどだ。
そのまま、乳首を舐めて左手で弄んでいれば、予想通り、じきに身体全体をビクンビクンと震わせ始める。
乳首を弄り回されれば、1分と保たずに最初の頂点の昇りつめてしまうのだ。
『いく、いくっダメ〜』離れようとする身体を、こちらは離すまいと、背中に回した腕に力を込める。
ガクガクっと震えたと思うと、しばらく声を出せず、気を失ったようになるのはいつもの事だ。
そのまま、大きな乳房の上にあるかわいい乳首を撫でていれば、『ダメ』と言いながら僕の腕を引っ張って『下になって』と寝転ばせて自分は僕のお腹の上にまたがって、首までめくれ上がったパジャマを脱ぐ。
大きな乳房がこれでもか、とばかりに揺れて、僕の視界全体を覆うように白く映る。
その大きな乳房を見せつけておいて、触ろうとすれば『ダメ』と手を払い除けて『触りたいの?でもダメ。おあずけ』と言って指を僕の乳首に這わせてくる。僕に見せつけるようにして自分の指を舐め、濡れた指で乳首をこねては、頭の芯まで白く成りそうな感覚を、それでも我慢している表情をみて楽しんでいる。『気持ちいいの?我慢しなくていいよ』と言ったかと思えば、柔らかい唇で反対側の乳首を包みこんで吸い上げては舌でころがしている。
はあはあ、と息が荒くなるのは、快感を堪えている僕ではなく、弄って楽しんでいる妻というのが、いつもの常だった。ダメと言われていても本心では触って欲しい事はわかっている。その証拠にパンティの上からでもあそこが湿っていることがわかる。ぐいぐいと僕の硬くなったペニスに擦り付けているのだから。
胸板に押し付けて、すでに汗まみれになっている乳房を再び鷲掴みにする。ぬるっとした汗に濡れた肌、まだまだ張りと弾力に溢れ、たっぷりとしたボリュームのある乳房を、下から持ち上げると、持ちあぶれた肉が手からこぼれそうになる。『大きなおっぱいだな』と囁いてみれば『誰のおっぱい?言ってみて』と、火照った顔で聞いてくる。『誰の?誰かに吸わせてもいいの?』とすでに色に狂った声になっている。『僕のだよ。誰にもあげない』そう言って身体を押し上げて右の乳首を力強く吸い上げて、左の乳首を強くねじりあげる。ひっ、と声が漏れる時は快楽が強くなった時だ。
妻は身体ごと足元に下がっていき、窮屈そうにしているペニスを救い出すべくトランクスに指をかける。お尻を少しあげる動作に合わせて上手に引き下ろすと、出てきたペニスをしっかり咥える。グチュと生々しい音と共に、痺れるような快楽が頭の先まで突き抜けて、一瞬で力が抜けてしまい、緩んだ口元から声が出そうになった。その表情までも上目で確認していた妻は、ペニスを咥えたまま両手を伸ばして、乳首をもて遊ぶ。
また、快感をこらえる僕の顔を見ながら恍惚とした表情で舌を動かす。僕も両手を伸ばして妻の乳房を揉みしだくと、我慢出来ないとばかりにトランクスを引き降ろして、自分のパンティも脱いですてる。
そのまま僕に跨がって、溢れ出た粘液でぬるぬるになった陰部に硬くなったペニスを沿わせて前後に擦る。
陰毛がペニスの先端を刺激する。妻も同じで声が漏れ出し、目からだけでなく耳からの刺激も合わさって、気持ちが昂っていく。
先に我慢が出来なくなった妻が、ペニスを自分の膣に誘導する。目には本当に咥え込むようにしか見えない動きで、淫靡に見え隠れしている。
挿入する前からの快楽と自らの行為に対する昂りが相乗して、騎乗での挿入後は腰を振る動きが加速していく。
すぐに果てそうな意識を堪えて、先に僕をいかせようとするタイミングで、こちらから腰を突き上げ、乳首を強く摘むと『あ〜っ、ダメ、動かしちゃダメ』と声は涎を垂らして上擦っていき、一気に身体が硬直したように伸び上がって、仰け反らせた首の軌道のままにベッドに倒れ込む。
陰部はペニスを咥え込んだまま、茂みから赤黒い肉の割れ目と白濁した粘液を見せている。
ペニスが抜けないように脚を抜いて、妻の身体にのしかかっていく。柔らかい乳房に顔を埋め、乳首の下側、乳輪とのつけ根を舐めあげると、声もなく、意識を飛ばしたような口から、再び嗚咽が漏れ出してくる。
その声に僕のペニスもいきり立ち、膣の奥へ奥へと子宮口を激しく突き上げていく。小さな嗚咽のトーンがすぐにあがったかと思うとビクビクと妻の身体は痙攣し始め2度目の昇天を迎えたようだった。
ゆっくりと、妻の唇を塞いで、上唇から下唇を舐め、舌先を尖らせて歯茎をなぞっていく。薄くあいた口の間から妻の舌が伸びてくる。指を絡ませて唾液をすくい取り、妻の乳首を弄れば、すぐに快楽が高まるのが妻の常だった。