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【ファンタジー 官能小説】

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1日め-1

頭が痛い。片頭痛持ちでもないし、昨晩飲みすぎた訳でもないが、とくにかく頭が痛い。スマホを見ると、朝の7時。起きる時間ではあるが、とにかく頭が痛い。

『たまには、休んでも良いだろ?』

会社指定のチャットツールで、どうにか、上司に病欠する旨のメッセージを送った。しばらく横になっていると、玄関のチャイムが鳴った。『この時間に誰だよ?』俺は、Tシャツにトランクス姿で、割れるように痛い頭で、無造作に玄関を開けた。

そこには、1人、女が立っていた。10代後半くらいだろうか、少し茶色かかったショートヘアで、紺色のTシャツに膝上丈のふわっとしたスカートを履き、重たそうなリュックを背負っていた。

「なんですか?」

「あの、お礼をしたくて、その、すみません。こんな時間に」

お礼?この子から?ふと振り返っても、この子から感謝されるような覚えはない。

「たぶん、人違いですよ」

「いえ、そんなことなくて、その…お願いします」

「ごめんなさい、今、体調悪くて、もし、そうだとしても、また来てください。すみません」

何か言いたそうな雰囲気の、その子の顔も見ずに、私は玄関のドアをしめました。1Kの狭いアパート。もう3年、ここに住んでいるが、こんなことは初めてだった。私は、ベットが部屋の半分を占拠している部屋に戻れば、倒れ込むようにベットに入り込んで、また眠りついた。



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