山駅-1
疼くような焦燥が体内を這う感覚にまぶたを開き、意識を空間に漂わせると、視界の中でうごめく頭頂が見えた。
(誰…)
その人物は自分の腹部に顔を埋めて熱心に顎を動かしているのか、頭が小刻みに揺れている。その動作と下半身の火照りが同調している事を、美伯は体で理解した。
「!!」
カッと脳の芯まで熱くなる。美伯が身を強張らせた事に気付いた隆が、頭をもたげていやらしい笑いを浮かべる。
「マンビラまで真っ赤になってるぞ」
ニヤニヤとゆがめた口の端から舌を覗かせて淫唇をひと舐めすると、再び顔を上げた。
「眠っててもチンポのことを考えているのか、さすが真性のマゾは違うな」
「うるさいっ!!キチガイ!私をどうする気!!」
一体、どれだけの時間舐められていたのか。
牝がすっかり熱を持って快楽のよだれを膣口から垂らしていることを察して戸惑い、恥辱で瞳を潤ませながら抗う。
「どんなに犯しても無駄よ!許さない!」
土製を張り上げる美伯を、隆はおもしろそうに見ている。
「絶対半殺しにしてやるっ、二度と勃たない様にしてやるからっ!通報するのはその後よ!」
「そうか。じゃあ使える内に使っておこう」
隆はそう言って、肉棒をぺたぺたと美伯の淫唇に当てた。
まるで『しっかりレイプしてやるから覚悟しろよ』と言い聞かせるような仕種に、激しい怒りが込み上げてくる。
「玉を潰してやる!」
肩を揺すって笑った隆が屈み、クリトリスに口付ける。
「くっ!!」
射抜くような快感に声と腰を抑えながら睨みつける。
「ケダモノ!卑怯者!身動きのとれない女を嬲ることしかできない不能男が偉そうにするな!」
一息に悪態をついて唇を引き結ぶ。口が閉じられるまでに4、5回、クリトリスを強く吸われていた。腰から力が抜け、精神を保つ努力をしないと喘ぎ声が漏れるギリギリまで美伯は頑を張った。
「どうした、もうだんまりか?」
見透かされ、ギクリとなった美伯の目に隆の手が乳首に伸びていく様が映る。
「や、やめてっ」
「すっかりビン勃ちじゃないか。下のエロ突起がいじめられて欲しくなったか?」
「違…っ!!」
そう否定して、悪手を打ったのに気付いたが遅かった。
「確かめてみないと、な」
罠にかかった獲物を見るように満足げな笑みを浮かべ、改めて指を近付けて行く。
美伯は上半身を動かせるだけ動かして必死で逃げた。
「やめてっ!!やめてっ!!誰かっ!助けてーっ!!」
ツンと尖った乳首は、隆の指先が触れただけで牝の悦びで全身を打ちのめす。
「ァふっ…ふくぅぅっ…!」
滑るように乳頭を行き来するだけの指が、美伯の理性を確実に溶かしていく。
「どうした、美伯。先っちょをつついただけで感じまくって。憎まれ口の叩けなくなったか?情けないマゾ女め」
「ち…が…マゾじゃな、いっ…ンッ!」
爪をお見舞いされるの見て取った美伯は、素早く口を閉じて甘い悲鳴を殺した。
「黙って乳首レイプを愉しむ術を心得ているな、本物のマゾは大したもんだ」
乳首全体が踊るように乳頭を撫でられ、思わずのけ反ってしまう。それでも声を出さない事で否定のていを保とうと苦心する美伯に、突然“それ”が来た。
「アヒャーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!?!!!」
「ははは、すごいマゾ声だ」
嘲笑しながらもう一度、責めを与えた。
「ハ…ヒ…?ヒャ…あ……」
突き抜けた快楽の矢に目を白黒させながら、美伯は意識を懸命に立て直そうとした。
(ま、また、来る…いやだ、怖い。気持ちよすぎる。怖い。何…?なんなの…?)
「そらそら、乳首に集中しろ。マゾ肉乳首をたっぷりイジメてやるぞ」
「うう…!ん゛ーーーーッ」
涙をこぼしながら、隆の嗜虐の鞭に備える。大人しくなった美伯の乳首は存分に弄ばれ、全身を淫らな欲で滾らせていく。
「ヒャア゛〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!」
我慢できずに溢れたアヘ声は屈辱的なまでに無様だった。
「あァ…いやぁ〜っ!!な、何を…何を…っ!?」
ほとんど泣きじゃくって美伯は下に目を向けると嫌味な表情の隆が美伯の恥毛を指に絡め、淫核にブラシを当てるように動かしている。
「ヒゃあ〜〜っ!!い、いやっ!!いやぁぁ〜〜っ!アヒィッ、止めて・・・っ、止めて!アひゃっ!イひゃっ、ほヒィ!!」
美伯の情けないマゾ声に満足しながら隆はエロ突起の同時レイプを続けてやった。
シコシコの乳頭を押し潰すようにあえて優しく丁寧に撫で回し、転がしてやりながら恥毛をクリトリスに休みなく送り込み、容赦なく陰毛で犯しつくしてやる。
「変態チン毛でマゾ豆を集団レイプだ、気持ちいいだろ」
「イヤぁッ!嫌だっ!ダメッ、イクッ!」
「何?イクだと?お前、自分でレイプイキを宣言する気か?」
マゾ性欲に堕ちた美伯を前にした隆の指に、ドス黒い意志が宿る。