授業の合間に-3
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5時限目に行われたC組とD組の合同体育の授業。いつもなら男子と女子毎に分かれるのだが、この日は男女合同で体育館で行われていた。2年男子体育担当の志賀教諭が他校へサッカー部の手伝いに行ったためである。
そのため、今橋京子は両クラスの男女合わせて60名近い人数らと一緒に授業を行うことになった。本日の授業の内容は体育館でコートを二つを使っての男女及びクラス毎に分けてのドッジボールとなった。
男女共にほとんどが半袖半ズボンのスタイル。夏の蒸し暑さがあれば当然のことだ。長袖のジャージを着ている生徒も中にはいるが、袖を捲くっている。
普段この学校が勉強中心とはいえ、体育の時間はワイワイと活気づいて盛り上がりを見せている。あるいは、普段のストレスをボールに込めてそれを相手にぶつけることで発散しようとしているだけかもしれないが、とにかくどのコートも活気があった。
今橋京子は体育館の中央に立って生徒らを監視して見守っているのだが、その様子は普段と違った。
「‥‥あ、あの今橋先生。どこか具合でも悪いんですか?」
外野で近くに居た地味な印象の女子生徒が、先生のただならぬ様子を見て心配して声をかける。
女子生徒が声をかけたのは無理もない。女体育教師が顔色は赤く呼吸も荒くさせて、身体を縮こませながらその場で身震いするという明らかに普段と違う様子に声をかけたのは必然的であった。
「んっ‥‥な、なんでもないんだ。ただ、ちょっとばかり刺激が‥‥あぁっ‥‥」
「え?」
京子の言っている意味が理解できないようで女子生徒は疑問符を浮かべる。
「と、とにかく大丈夫だから‥‥あぁんっ!気にしないでくれ‥‥!」
「そ、そうですか‥‥」
地味な印象の女子生徒は納得しない様子だったが、先生の言い分を理解して離れていく。今橋京子はその後ろ姿を見届けるとため息をついた。
彼女はいつものように黒い上下のジャージ姿だが、中身が違った。
まず、インナーとブラジャーは脱いでいる。その状態で彼女のGカップのバストの乳首にローターがセットされている。ブブブ‥‥と今も振動を続けているローターは左右の二の腕辺りにリストバンドを利用した収納するポケットスペースを作ってそこに本体を入れている。振動するローターに当てられ続けた乳首はビンビンに勃起してるのは言うまでもない。
そして3つ目のローター。それは陰核――クリトリスに当たる位置にセットされていた。これはさすがにショーツを脱いだノーパン状態では無理だった。ローターの重量を支えるスペースの確保としてもそうだった、ノーパン状態だと愛液が垂れっぱなしの状態で異変に気づかれてしまう。
もっとも、今日のショーツは彼女のチョイスにしては珍しい色合いのピンク色サテンというド派手な下着だ。なんでこの下着なのかというと、総一がこれを見て喜んでくれるかもしれないという可愛らしい乙女心からだった。
そんな下着が見られるだけでも恥ずかしいのに、ローター使ってるのがバレたら教師生命は確実に終わりである。
「ああっ‥‥!くぅぅっ‥‥!」
女体育教師は、生徒らがドッジボールで盛り上がる中で快感に身を悶える。
そんな一連のやり取りを一人の男子生徒が男子たちの試合をやっている外野から眺めていた。他ならぬ北森総一だ。総一はこの場でただ一人今橋京子の異変の理由を知っている人間だった。
彼は早々にボールに当たってアウトになると、女教師の痴態を脳裏に焼き付けようと外野から視姦しているのだ。
当然、その視線に京子は気づいていた。だが、気づいていても二人っきりの時のように怒ることはできない。何故なら二人の関係は絶対に気づかれてはいけないのだから。
そんな心境も相まって女体育教師は精神的にも責められ続け、時が過ぎていくのがとてつもなく長く感じるのであった。
「(早く授業が終わってくれ‥‥)」
目の前で二つのコートでドッジボールが白熱する中、京子は自分の身体がローター責めで熱くなるのを耐え続けた。