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巨乳女体育教師の相談事情
【教師 官能小説】

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授業の合間に-11

◆ ◇ ◆ ◇

 体育倉庫でのセックスを終えた今橋京子は校舎1階の廊下を歩いていた。さっきまで一緒に居た総一は一足早く帰らせた。一緒に歩いている姿を見られたら誰かに噂にされると思ったからだ。
 
 進行方向の遠くから自分を呼ぶ声が響く。その声の主は段々とこちらに向かってきているようだった。

 京子は歩を止めてすぐに考える。この学校で自分の下の名前を呼ぶ生徒は、京子の中では一人しか思い浮かばない。

「京子姉ぇ!」

 天上寺永介が、心配そうな様子で駆け寄って来る。

「永介か」

 見知った顔の登場に京子はいつものように名を呼ぶ。そして、彼が息を切らした様子で自分の前に立つとすぐに「こら」と注意した。

「学校では先生、だろ?何のために隠してると思ってるんだ」

 それを指摘してやると、永介はすぐに謝る。

「ご、ごめん。授業中具合悪そうだったってC組の女子たちが噂話してるのたまたま聞いたからそれで慌てて‥‥って、京子姉ぇも学校なのにオレのことを呼び捨てにしてるよ?」

「むっ、それもそうか‥‥」

 永介の言葉に自分も悪かったと京子は反省する。

「それで体調の方は?」

「あぁ‥‥大丈夫だ。心配はいらない。少し休んだら良くなった」

「そっか、ならいいんだけど‥‥」

 照れくさそうに頬をかく永介。彼は純粋に話を信じて心配しているのだろう。そう思うと京子は急に罪悪感が込み上げてくる。

 だが、それとは別に苛立ちの感情も同時に湧き上がる。この苛立ちの理由は一体なんなのだろうと、京子は胸中で疑問に思うが答えは出ない。

「‥‥それだけ聞きに来たのか?」

 若干そっけない態度で尋ねた。

「それだけじゃなくてさ。あ、あのさ。インターハイまでするつもりなかったんだけど‥‥今日、練習終わったら久々に‥‥その、セックスしない?」

 鼻息荒くしながら永介はセックスを誘う。前なら喜んで受け入れたが、今の京子はすでに性欲は満たされている。だから気乗りしない。だが、気乗りしない理由はそれだけでなかった。無意識の内に疑問に思ってしまっている。総一以上の相手が果たして永介に務まるのだろうか、と。

 それに今自分はノーブラだ。脱げばブラジャーを着けていないことがわかってしまう。さらに言えば、履いているサテンのピンク色のショーツ。愛液でまだ湿っているこの下着を見られるのは抵抗があった。

 京子は明後日の方向に顔を向けながら申し訳なさそうに言う。

「あー‥‥悪い。今日は予定が入ってるんだ」

「えー?」

 不満ありありの声を上げる永介。一方、自分自身嘘をついてしまったことに京子は胸中で驚きつつ、すぐにそれらしい言い訳を考えて答える。

「お前も大事なインターハイの練習があるだろ?」

「いや、そうだけど‥‥」

「自分だけじゃない、学校の期待も背負っているんだ。しっかり悔いのないように練習は大事だぞ?」

「わ、わかってるよ。インターハイも京子姉ぇも同じくらい大事だからさ」

 両方大事。前だったらそれは嬉しいことだった。高校での運動部員らの目標であるインターハイ。それと同じくらい大事だと思っている。それは嬉しいことのはずだった。けれど、それを聞いた京子は寂しさを覚えてしまった。

 そんな京子の心境などまったく知らない永介は、

「じゃあオレ、そろそろ教室に戻るね」

 そう言って永介は背を向けて去ろうとする。それを見た京子は彼を呼び止めていた。

「待て、永介」

「ん?」

 京子は去ろうとする永介を呼び止めると、意を決して尋ねる。

「もし、インターハイと私。どちらか一つだけしか選べないと言われたらお前は――」

 そこまで言って京子は言葉を止める。尋ねる永介が不思議そうな表情でこちらを見ていたのだ。その顔を見ていたら京子は急速に冷静さを取り戻した。

「京子姉ぇ?」

 永介は首を傾げて尋ねる。

「‥‥いや、なんでもない。インターハイに向けて練習頑張れよ」

 京子は軽く永介の肩を叩くと、その場から足早に去って行った。自分が何故あんな質問をしようとしたのか、胸中によぎったそんな疑問から逃げるかのように。


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