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巨乳女体育教師の相談事情
【教師 官能小説】

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背徳の口づけ-9

「あれ、今橋先生?」

「どうして採点してるんです?」

 入ってきたのは見覚えのある2年生の水泳部の若い男子二人組だった。二人とも丸刈り頭の運動部系の男子生徒で、天上寺永介とも親しい生徒らだった。

「城ヶ崎先生に頼まれたんだよ。先生のお子さんが熱を出したそうで急きょ代理として採点をな」

 京子が採点の手を止めて理由を答えると、男子生徒らは納得して頷く。

「で、お前たちこそ部活動の方はいいのか?」

 水泳の部活動のことを尋ねると、二人はほぼ同時に苦笑した。

「あ、俺たちインターハイに出れないんですよ。補欠組でもない当日応援組なんで。だから、可能なら勉学の方を優先しろって‥‥」

「さっきまで1年B組の教室で補習の授業がありましてね。で、その教室での補習終わりに日直が日誌返してなかったようなんで、ついでにこちらに立ち寄って来たって訳ですよ」

 二人は説明する。確かに片方の男子の手には黒い表紙の学級日誌が握られている。京子はここに居る理由に納得すると、そのまま採点を再開しようとする。しかし、永介のことをふと聞きたくなったので、聞こうとすると無意識の内に二人に尋ねていた。

「なあ、お前たちから見て永介‥‥いや、天上寺はどう映っている?」

 尋ねられた二人組の男子は互いに顔を見合わせる。

「どうって、そりゃ顔も良くて頭も良くて水泳部のエースで‥‥とにかく非の打ち所がない奴ですよ。おまけに天上寺ってば女子にモテますからね。正直、嫉妬してますよ!」

「そうそう。水泳部の女子だけじゃなくて他のクラスの女子生徒からもキャーキャー言われてますし。あいつなら選び放題でしょうね」

「そ、そうか‥‥」

 モテるという話は前から知ってはいたし、今更なことで大して驚きはない。けれど、今はそのことを知って京子の心は揺れ動いてる。女体育教師が黙り込んでいる間に水泳部の二人組の男子は学級日誌を専用の棚に返し終えると、

「じゃあ先生、俺たちはこれで!」

「また明日です!」

「あ、あぁ‥‥」

 水泳部の二人組の男子は職員室を後にして出て行くのを、京子は短い言葉で見送った。引き戸が閉まってからその場に残された京子はふぅ、とため息ついてから黙々と採点作業に戻ろうとするのだが、

"じゃあ、別に誰か好きな人居るんじゃないですか?天上寺ってモテますからね"

"あいつなら選び放題でしょうね"

 総一に言われた言葉と先ほどの水泳部の男子生徒らのモテるという証言がループして脳内で反響し続け、結局再開するまでに少々の時間を要することになってしまった。


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