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巨乳女体育教師の相談事情
【教師 官能小説】

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背徳の口づけ-8

◆ ◇ ◆ ◇

 夕方過ぎの同明高校の職員室。部活動やら帰宅した教師らで職員室内はすっかり人は疎らになっており、現在職員室に居る教師は今橋京子だけだ。

「よし‥‥!」

 京子は自分の席に向かって赤いペンを手に持って2学年の小テストの採点に臨んでいた。彼女の担当教科は体育であるが、小テストは無い。この小テストは数学のものだ。そう、この採点は2年の数学教師である城ヶ崎成政から頼まれたことだ。凛々しい太眉がトレードマークの彼には小学校2年生の子どもがいる。その子どもが急に熱を出してしまったようで、奥さんから帰りに氷を買ってくるようにと電話で頼まれたのだ。了承した城ヶ崎教諭だったが、帰る前に小テストの採点をする予定だったのを思い出した。

 そこで手の空いている京子に小テストの採点を頼んできたのだ。正直、数学に関しては教える範疇外ではあるが、答えの書かれた解答があるので採点自体に差し支えはない。

 数学の小テストは10問の問題があって、1問10点の配点で100点満点の小テストである。A組からC組まであるので結構な量だ。

 京子は学生らの解答用紙を見ながら一枚一枚○をつけていく。一応採点した後で、もう一度点数が間違っていないか確認することも怠らない。そうやって次々と採点していく。

「えっと‥‥次は――」

 めくった小テストの答案用紙に書かれた名前は北森総一。思わずその名前を見た途端、京子はドキッとした。

 名前を見ただけで意識するという突然の高揚感に戸惑いながら、黙々と京子は採点を行う。

 総一の点数は60点だった。4問ミスがあった。そのすべてが典型的な計算のミスで、答えの間違いにつながっていた。

 空き教室においては余裕たっぷりに自分へ命令してくる男子生徒でも、こうした点数の失点を見ると彼も一般生徒と対して変わらないことを京子は改めて認識する。

「(ま、まあ‥‥セックスの点数は正直60点以上だがな‥‥)」

 京子は心の中で思わずつぶやいて苦笑する。

 北森総一。同じ学校の男子生徒にして、気がつけば身体を重ね合わせてセックスが日課になっている存在。

 本来の相談は、許婚に対して恋愛感情が湧くためにだったのに。その相談相手の生徒に抱かれるなんて。今日なんてキスまでしてしまった。

「(でも、私は北森の顔に弱いんだよなぁ。あの顔でお願いされると‥‥)」

 あの顔と唇を重ねたことを思い出す。ついでに言われた言葉も。

"俺からすれば先生は可愛い女の子ですからね"

「んっ‥‥!」

 京子は自分の唇に触れる。総一のことを考えただけで身体が疼く。

 これではすっかり彼の思うつぼではないか?年下の男子生徒にいいように弄ばれているだけでは?心に生じるは疑問。しかし、京子は首を左右に振って否定する。

「(いや、北森だって言っていたじゃないか。私自身が興奮できればいいって)」

 そう。これは永介との関係のために必要なことなのだ。だから私は北森の言いなりになって身体を重ね合わせるのだ!

 何だか、セックスしている言い訳のように聞こえたのは気のせいなのだろう。なにせ自分は天上寺永介の許婚なのだから。だから、心が揺れ動くはずなどない。たとえ、北森総一の男性器の方が許婚のよりも大きくて自分を気持ちよくしてくれたとしてもだ。

「さて、続き続き‥‥」

 京子は気を取り直して、教師らしく黙々と小テストの採点作業を再開する。そうやって、何枚かの採点を続けていると、突如として職員室の引き戸が開く。


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