三人の女性の愛と友情-3
10、研修会の提案
「ねえ、サブちゃん、女子プロさんと女社長さんが絵の書き方を覚えたいって言うの。それがね、ちょっと変わった絵なの」
「変わった絵とおっしゃると?」
「それがね、何て言うのかしら、女性が男性を支配する絵なんですって」
明美さんは絵のサンプルを見せて下さいました。
「ごめんなさい。ちょっと刺激が強すぎかしら?」
「いいえ、大事なお客様ですから」
「ああ、良かった!まずはサブちゃんが描いて欲しいって」
「それで男性のモデルさんは?」
「そこなのよ。私たちの会はサブちゃん以外は女性だけで活動したいの。男性の中にはふざけたり、冷やかしたりする不心得者がどうしても出てくるでしょ。
私たちはそうじゃないのね。あくまで真面目に男性とのより良き関係を築いて行くのね。
そこでサブちゃんがモデルと絵描きと一人二役で、、、」
あくまで真面目に男性とのより良き関係を築いて行くという明美さんのお言葉が大変気に入りました。
「はい、明美さんの今のお言葉大好きです。何とかします。例えば一旦写真に撮って、それを元に絵を描くとか」
「さすが!ちょっと屈辱的なポーズもあるけど頑張ってね」と私にキス。
11、研修会当日
前回と同じメンバーです。元女子プロレスラーで現在は女子ボディビルダーの女子プロさん、五十歳位の女性実業家の女社長さん、それに明美さんと私。
まずは私も含めて全員全裸になりました。
それからは皆さん思い思いの格好になります。
女子プロさんはブラジャーとTバックの下着、それに鞭。彼女が鞭を持って筋肉を盛り上げると迫力があります。でも女性らしい体つきは変わりません。
次に女社長さん。お尻と胸を強調した様なワンピース型の服、スカート部分は短くもなく長くもなく、辛うじてパンティがぎりぎり見えるかというところ。鞭はかかせません。鞭は彼女に凄く似合います。
明美さんは?なんとガウンをまとうだけ。ガウンの下は素っ裸です。私へのサービスでしょう。
皆さん鏡を見ながら熱心に前も後ろも点検します。私の格好は自分で決めるのではなく、女性たちが相談しながら決めます。
12、研修会の進行
明美さんが口火を切りました。
「はい、まずは女子プロさんにサブちゃんを可愛がっていただきましょうか」
「はいはい、始めますよ」と言われながら私は胴締めされました。私が恐怖を感じていたのは彼女らに伝わったらしく、女子プロさんが「大丈夫、私を信頼して!そんなに手荒なことは絶対しないから」
そこで、女社長さんから待ったがかかりました。
「私からほんの少しだけ説明させて下さい。私たちは女性優位を目指していますが、それは性の世界でのことです。そしてそれが女性にだけでなく男性の幸福にも繋がるものでなければいけません。かなりの方々が誤解してるんですね。時には女性が男性をいじめる場面もありますが、決して弱いものいじめというものではありません
。愛の一形態なんです。この度、明美さんからサブちゃんという真面目で女性を敬愛して下さる男性をご紹介いただき感謝しております。では、女子プロさん、続けて下さい」
申し遅れましだが、私は身長150センチ足らず、体重も40キロ足らず。一方、女子プロさんは身長が私よりも30センチも高い様な気がしました。体重は見かけよりもある感じですが、どのくらいあるのか見当がつきません。
「サブちゃん、いい体してるわね。抱えやすいし、体全体が小さく軽いけど、肉は適当に付いてる」と女子プロさん。
「さあ、皆さん、とくとご覧下さい。まずは胴締めでございまぁす」
「はい、次はお尻に敷きます。これを顔面座りと申します」
「サブちゃん、頑張って!」と応援の声。
「ご苦労さん」と明美さんのが私の背中を擦りながら、耳もとで優しくささやきます。
さらに「写真におさめるから、もうちょっと我慢してね」と。
バシャ、バシャとカメラのシャッター音が続きます。
「用が済んだら写真画像は消去するからね」
明美さんが写真の撮影終了宣言。
そして「いよいよ今からサブちゃんに絵を描いてもらいます」
女子プロさんが暖かいコーヒーを入れて下さいました。飲んだあとは、私を彼女のお体に仰向けに寝かせて柔軟体操。
絵は20分位で仕上がりました。書いている最中、彼女たちは皆熱心に、かつ感心した様な表情で見ていました。
「まあ、素敵な絵。私の太い足やら股間にうずくまっているお顔が哀愁を感じる一方、快楽やら幸福感も感じますね」と女子プロさん。
「さすがサブちゃん!絵の才能のほか女性を美しく表現する才能もあるのね」と明美さん。
「そうそう、私がこんなに美しいなんて初めて気が付いたわ!」
次に女社長さんの番です。着替え室で準備して登場です。パンティがすれすれ見えるか見えないかの長さのスカート、そのスカートからはみ出た太ももが眩しい。その太ももから下に目を移すと、馬を調教するかの様なブーツ。そして手には鞭を、、、。
ビシン、ビシン、さらにビーン、ビーンと鞭は空気を切ります。
私は「ああ、憧れます」と思わず口走ってしまいました。女社長さんは一瞬私を厳しい目付きで見下ろしましたが、すぐにニコッと笑顔。
ごくごく自然に思わず、私は「ああ、社長様の美しい手で鞭を下さいまし」とお願いしてしまいました。
すると女社長さんは、何を勘違いしたか、私を鞭で打つのではなく、私に鞭を手渡しするではありませんか。
女社長さんは大笑い。でも満足そうな感じでした。勘違いではなく、私をからかったようです。
私は彼女の厳しい目で私を見下ろしたものと、ニコッと笑顔の二つの絵を書き上げました。