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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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バスガイドの未来ちゃん登場-1

【バスガイドの未来ちゃん登場】

「ちょっと陽子さん、あたしたち、なんだか凄く注目されてません?」

優子の言葉のとおり、ホテルのロビーから、バスの停車する車寄せに到る移動の間、幾多の好奇な視線を感じていた。

特徴的なのが、ちらちらと視線を向けていたのが、ホテルのスタッフということだ。

「確かに…」

陽子が情報解析するより早く、星司が答えを出した。

「悠子、お前、バスの屋根の表示を弄ったときに、他のスイッチも弄っただろ。こんなのを垂れ流してたら、好奇な目で見られても仕方がないぞ」

卑猥な言葉を次々に表示する、バスの前面上部の標識を星司が示した。

【ギクッ】

分かりやすく反応した。

【で、でも、あたしは屋根部分の操作を頼んだだけで、実際スイッチにに触ったのは、バスガイドの未来ちゃんだよ】

バスガイドの未来(みく)ちゃんとは?

軽く紹介すると、片桐由香里先生の中学時代の同級生だ。

今では痴漢専用車両では欠かせない存在の由香里だが、中学時代は目立つことがなく、とても大人しい性格だった。

そんな由香里と未来の再会まで話は戻る。

由香里が、1月半前に開催されたの同窓会で、旧友の吉川未来と再開した。

中学時代の未来とは、大人しい者同士で仲が良かったが、高校、大学が別々となり、この同窓会で再開するまで、疎遠になっていた。

今回の再開で、地味だった由香里の華やいだ変貌ぶりに、未来は大層驚いた。

「大人しかった由香里が、どうしちゃったの?職業的な感じ?それとも彼氏の影響とか?」

「うーん、どうだろ。教師は関係ないし、彼氏…、特定の彼氏とかでもないかなあ。まあ、色々あって結構悩んだけど、それが吹っ切れたからかなあ、あたしが変わったのは。なんだか悩むのがバカバカしくなったのよ」

教師になった頃。痴漢被害に遭った由香里は、そのときの衝撃が、普通とは真逆に作用してしまい、自ら痴漢をされたい欲求に駆られるようになってしまった。

しかし、元来、生真面目な上、教師という立場の由香里は、それが悩みとなり、落ち込む日々が続いた。日々、精神的に追い詰められた由香里を救ったのが陽子だった。

痴漢冤罪加害者への復讐。それを目的とする痴漢専用車両が形となった頃。陽子はそれとは違う運営方法も考えていた。復讐だけを目的とした場合、ギスギスした精神状態になり、回数を重ねる内に、どこかで破綻すると、陽子は分析した。それをお気軽な雰囲気で解消することと、自分と同じように、痴漢に遇いたいと思い悩む女を救うことは、目的が一致した。

ネットの中で、情報を集めた陽子が由香里を知り、その車両の試運転期間に、由香里を誘ったことが切っ掛けで、痴漢専用車両お楽しみバージョンが、正式運行することになったのだ。

話は戻る。

「へ〜、そうなんだ…」

悩みが解決したと言う由香里に、未来は羨ましそうに返した。

「なになに?未来もなにか悩んでるの?あたしでよかったら聞くよ」

結局、その日は他の旧友との絡みもあって、未来から悩みは聞けなかったが、その後も連絡を取り合い、週に1度程度は会っていた。

未来が人に相談できない悩みを抱えていることは、なんとなく察しは付いていたが、思い悩む未来を前に、中々、由香里の方から聞けるきっかけが掴めなかった。

(あたしみたいに、エッチな悩みだったりして。てか、痴漢に遇いたいなんて悩み、早々あるわけないか)

由香里は心の中で苦笑した。

幾度か会ったが、その都度、未来の落ち込み加減が酷くなってきた。

(どうしてあげたら…)

由香里は自分が持てる力を使うことにした。由香里の言葉で言えば利用だ。


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