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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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珍客到来-3

「は、はい…」

「なるほど。あたしの動画に映った結愛さんの状態が、気になったんですね」

「そ、そうなんです。一旦冷静になったら、そんな動画が流出したらと思うと、気が気じゃなくて…」

芸能人ほど、スキャンダルに弱い者はない。いつもはばれないように、明け方近くに相手と合流し、行為を楽しんでいた。しかし、興奮のあまりに、ハメを外してしまったのだ。結愛は改めてうなだれた。

優子はバスローブのポケットからスマートフォンを取り出して、さっきの記録を再生した。

「うわあ、撮れてる撮れてる。顔もそうですけど、おまんこまでバッチリです」

「こ、こんなにハッキリと…」

いつもは自分のハメ撮りに興奮する結愛だったが、このときばかりは愕然とした。

「いいですよ。消しても」

あっさり言った優子の言葉に驚いた結愛は、ぱっと顔を上げた。

「い、いいんですか?」

光明を見た結愛は、その表情を瞬時に明るくさせた。

「その代わり!」

結愛が安心したのも束の間、悪い顔をした優子が、それに水を差した。

「な、なんでしょう?」

優子が握る弱みが、致命的であると自覚していた。優子の表情で、それをネタに脅迫される可能性を感じた結愛は、恐る恐る訊ねた。

「あたしに、生まんこ見せてください。女優のおまんこ見る機会なんて、2度とないと思うの」

テンションが上がった優子が、条件を伝えた。

「えっ…」

優子の提案に、結愛は戸惑いをみせた。淫らな自分を隠蔽しようと来たのに、素の状態でその根本部分を晒すのだ。興奮状態ならいざ知らず、結愛が躊躇を覚えるのにも無理はなかった。

(でも…)

結愛は考え直した。

優子の要求が、もしも、高額な金銭を要求されるとしたら。もしも、この乱交グループの慰みモノになることを強要されるとしたら。

それを想像すると、この場限りで見せることは問題ないと、結愛は自分に言い聞かせた。

「見せたら消してくれるんですね」

「はい。見せてくれたら、直ぐに消します」

この笑顔は信用できる。

「じゃ、じゃあ、ここでいいですよね」

さっきも、窓越しに見せていたのだ。一旦覚悟を決めると、見せることにもそれほど抵抗を覚えなかった。ソファーから立ち上がった結愛が、摘まんだスカートの裾を捲ろうとした。

「アッキーさん、あたしも見たい。ね、優子ちゃん、一緒に見てもいいでしょ」

成り行きを窺っていた良子が、結愛の前に膝まづいた。

「こら、参加はいいとして、どさくさに紛れて、なにを撮ろうとしてるのよ。見たいなら、そのスマートフォンは置いてきなさい」

良子の録画状態のスマートフォンを、優子が指差した。

「え〜、顔は撮さないからいいでしょ〜。あのアッキーのおまんこだよ〜」

「ダメよ!」「ダメです」

良子の捏ねた駄々は、揃って拒否された。

「じゃ、じゃあ、撮らない代わりに、少しだけ身体に触れさせて貰えないかしら?これはお預けしますから、お願いします」

録画状態を止め、結愛にスマートフォンを渡しながら、良子が懇願した。

「ちょっと、なに抜け駆けしてるのよ。あたしだって我慢してるんだからね。お母さんは、自分の身体でも触ってなさいよ」

「なにバカなこと言ってるのよ。ねぇ、アッキーさん、お願いします」

良子の抜け駆けに目を剥く優子と、それをいなして、結愛に片手拝みに頼む良子。

そんな母娘のやり取りを見て、結愛は可笑しくなり、より抵抗する気持ちを薄めさせていった。

「うふふ、少しならいいですよ。スカート捲りますね」

このとき、同性同士の経験のなかった結愛は、女優の身体に興味を示した一般女性が、肌質などを知りたいのだと、軽く考えていた。

「あっ、せっかくだから、おっぱいも見せてくださいね。そのポッチリ、ノーブラなんでしょ」

結愛がスカートの裾を捲ろうとしたとき、厚かましい中年主婦が、遠慮なく追加注文を口にした。

「お母さん!」

「なによ!このポッチリ乳首を前にして、見ない選択肢はないでしょ!」

優子の声がけに、良子が目を剥いた。しかし、

「ナイスよ、お母さん」

ニヤリと笑った優子が、良子に親指を立てた。




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