珍客到来-10
優子に負担がかからないように、時折悠子は自身の意識を他に移すことがあった。
なにせ、星司を愛するスキモノ同士で、初対面から息の合った優子と悠子。さらに、癒す人と幽体といった特殊な2人が交わることで、お互いにテンションを上げ合い、結果、優子の行為には、際限がなくなってしまうのだ。
それを自覚する悠子は、新婚旅行を控えた優子を休ませるために、失神した陽子の中で自重していた。
しかし、いくら悠子が大人しくしていても、優子の傍には良子が居た。優子の母という立場で淫らに交わる異常な関係性が、悠子と同等以上に優子のテンションを上げてしまうのだ。
今朝も、お互いにテンションを上げあい際限がなくなった状態になっていた。
【まったく、この母娘は…】
しばらく傍観していた悠子だったが、休むことのなく性欲を求め続ける淫乱母娘に呆れ返った。
と言うよりも、良子が目覚めたとき、この淫乱母娘だけを放置したらどうなるだろう?と興味を持った悠子が、他の者が起きないように、働きかけていた。
しかし、そこに清純派女優が参戦した。レズ行為は、淫乱母娘がたっぷり見せてくれたから、今度は男相手に乱れる清純派女優が見たくなった。悠子は星司を起こすことにした。
そして、結愛の乱れる姿に悠子は興奮しつつ、優子の快感を味わっていた。
【ああん、優子ちゃんのおまんこ、なんてエッチなのぉ、ああん】
悠子の乱れる声が脳内に響く。その悠子に快感を共有させる優子に、対抗心を燃やす者が居た。
「はあん、ゆ、悠子、あたしのおまんこはどうなの?あたしのおまんこも感じてみてよ」
もちろん、そのつもりだった。
【はい、お義母さん】
悠子は良子の心を通して、そのまま女体に意識のシンクロを試みた。
【あうん、お、お義母さんのおまんこも、き、気持ちいいですぅ】
「はあん、悠子がキター!」
悠子の意識が女体に重なるのを感じ、良子のテンションが上がった。
因みに、継母とそりが合わない悠子は、良子を母のように慕うようになり、自身を呼び捨てにするように頼んでいた。それ以降、良子は自分の娘を今までどおりに『優子ちゃん』、悠子のことを『悠子』と呼んで区別していた。
本来ならば、悠子に敬称を付けるべきなのだが、多くの者が優子を『優子ちゃん』と呼ぶため、分かりやすいように、悠子の希望のとおりにした。
「どお?悠子、こんなのどお?アンッ!アンッ!」
【あああ、そんなに激しく突いたらダメえぇ、ああん】
「やあん、お、お母さん、なんてエッチなおまんこなのぉ、アン、アン、そんなに中を捏ねたら、ああん、エッチ、エッチ〜」
優子にシンクロしたままで、悠子が良子とシンクロすると、良子が受ける快感も、優子が感じ取れるようになった。もちろん、優子の快感も良子へ流れてきた。
そして、ここには淫乱母娘以外にも喘いでいる者が居るのだ。特別なゲストが参戦するこの状況、淫乱母娘が逃すはずがなかった。
「ゆ、悠子さん、結愛さんも、結愛さんにもシンクロして」
「悠子、あたしからもお願い、結愛さんのおまんこも感じさせて」
しかし、母娘の要望に、悠子は少し躊躇した。強靭な『淫乱さ』=『精神力』を持つ2人だから、2人の快感のシンクロという特殊な状況にも耐えられていた。しかし、結愛は?
「大丈夫だ。結愛さんも【S+】だから問題ない。悠子も入ってみたらわかる」
躊躇する悠子に星司は促した。
星司が口にした単位は、淫乱さを示す指標だ。類は友を呼ぶ。【S+】は、優子たちと同等の淫乱さを示していた。人の心と本質がわかる能力者の星司だから、結愛と繋がった瞬間に、その圧倒的なレベルを理解した。
【そうよね、この優子ちゃん並みの乱れっぷりなら頷けるかな。じゃあ、入っちゃおうかな】
幽体の悠子だが、普段、断りもなく他人の心に入ることを自重していた。優子と良子と陽子に対してはフリーパスだが、初対面の結愛の心には入っていない。
しかし、結愛が【S+】ならば、気にする必要はなさそうだ。これまでの経験上、【S+】に限って、悦びこそすれ、嫌がることはあり得ない。