杏奈と健 〜 献身 〜 -1
健の勃起は熱り立っていた。
ソファーに手をつき、突き出されたその尻は間接照明のみの部屋の薄明かりに照らされ、妖艶に艶っていた。
シティホテルの15階。
夜の闇に街の灯りが煌々と散らばるように輝き、それを絵画のように臨みながら健は女の尻を掴んでいた。
細身の白い肌。
細く薄い肩から胸周り、プルンと突き出た乳房。
そしてキュッと締まったウエスト。
そこから大きく盛り上がるかのようなプリッとした尻。
それが目の前でクネクネと揺れている。
「今日はお尻からなのぉ〜?」
甘い声が聞こえてくる。
健はそれに答える。
「どうしようかなぁ〜。どうされたい?」
女はそれに答えた。
「入れたくないのぉ?」
健はその女の尻に反り立った勃起を擦りつけながら
「ん〜···入れたいかも。」
そう言い放つと熱り立った勃起をその女の秘部へと突き刺した。
「ウッ!ウーンッ」
挿入の快感に女の声が漏れる。
健は勃起を挿入すると、大きく数回出し入れを繰り返す。
ヌチュヌチュと音をたて、健の勃起は艶を深めてゆく。
女はハァッ!ハァッ!と吐息を漏らし、徐々に高まる快感に悶えていた。
健も女のその声と、肉壁から伝わる快感に興奮が増してきていた。
健の腰が激しく動き始めた。
パンパンという破裂音に合わせて女の声も大きくなっていく。
「アッ!アッ!アッ!アウッ!」
健は女の腰に添えていた手を、前傾姿勢を大きく取って、女の胸へと伸ばし、その乳房を絞るように揉みしだいた。
強い刺激を受けた女はさらに声を上げる。
「アアッ!ダメダメダメッ!アアアッ!」
来てる。来てる。
健は女の反応を確認すると、揉んでいた乳房から手を離し、両手でしっかりと女の腰をホールドし、さらに速い速度で突き始めた。
健の勃起の先っぽにもジンジンと奥へ当たる快感が感じられていた。
それは女も同じだったようで、強烈に子宮口へ当ってくる健の勃起の刺激に、身を捩らせて反応する。
女はもう泣き喚くような声に変わり、手を着いていたソファーに頬を擦りつけるようにして頭に突き上げてくる快感に酔っていた。
「ア"ヴ〜ンッ!ア"ー!ア"ーッ!イクイクイクッ!イッちゃう!イッちゃうーっ!」
「アアゥッ!」
女は大きく顎を上げ、身体全体を震わせ、足腰をガクガクと震わせ始めた。
健はその女が崩れてしまわないように、突き上げた勃起をそのままに、女の腰をしっかりと持ち、引き上げるようにして力を入れていた。
女はハァハァと息をつきながら、フラフラとしながらもソファーに手をつき、「アァ···ダメぇ〜···立ってらんない···」
そう言うと健に突き挿されたまま膝を折った。
「そうなの?立ってらんない?じぁ、ベッド行こうか。」
健がそう言うと、女は力なく身体を崩してしまった。
女が膝を着き、前傾姿勢を取ったところで健の勃起は抜けてしまっていた。
健は女の肩を抱き、そっと起こすと、女の腰に手を添え、その女の歩くペースに合わせてベッドへとエスコートした。
女は絶頂の余韻に身体を震わせながら倒れ込むようにベッドへと上がる。
健はそれを見ながら女の足元へ滑り込むと、女がベッドの中心へ来るように女の足を持って滑らせた。
仰向けにされ、間接照明に照らされたその女の裸体は妖艶に輝いていた。
「美しいね。本当に君は美しい。僕は君のここがとても好きなんだ。」
そう言って健は女の乳房を両手に取り、回すように揉むと、その乳首に吸いついた。
「はぅぅ〜ん」
女の甘い吐息が漏れる。
健はその女の反応を見るようにして頭を上げ
「どうしたいの?言ってみて。」
と首を傾げながら呟いた。
「松前君のイジワル···ねぇ···早く入れて欲しい···」
女は誘うように目を細め、半開きの口元から舌を出し、自らの唇を舐めるように回した。
薄灯りの中、女の手入れの行き届いた薄い陰毛をサワサワと健は撫でると、健はフフッと笑みを浮かべながら熱り立っている勃起を女の秘部へと埋めていった。
「ン"ーンッ!アアッ!」
ジュブリと音がして女の秘部を掻き分け、健の勃起は吸い込まれていった。
健は挿入した勃起が埋まりきらないところからゆっくりと抜き挿しを繰り返し、女の内部の蠢きと肉壁の触覚を楽しんでいた。
女はその勃起が出たり入ったりする度にゆっくりと顎を上げ下げし、健の熱い勃起の感触を受け止めていた。
「ン···ウン···アッ···ハァン」
女は健の顔を見つめ、健を誘うように両手を拡げた。
その手は健の頬を柔らかく包んだ。
健はそれに応え、女の両足を揃え、それを両肩へ沿わせると、深く前傾姿勢を取った。
女の腰は浮き上がり、健はその浮き上がった腰に自らの腰を打ちつけるように強く速く動かした。
健の頬に添えられていた女の手は健の首へと回され、強い刺激に耐えるように力が込められる。
パンパンと部屋に健の腰の動きに合わせて音が響き渡っていた。
「ヴヴー!ア"ーッ!ア"ーッ!」
呻き声とも泣き声とも判別のつかない声が女から発せられる。
「ア"ーッ!ア"ー!気持ちいいっ!気持ちいいっ!」