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杏奈と健 〜 献身 〜
【姉弟相姦 官能小説】

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杏奈と健 〜 献身 〜 -8




健が明日香と情事にふけっていたその頃···

杏奈は学校から家へと帰って来て、父親が家に帰る前にリビングのテーブルについて母親と話していた。

リビングダイニングの壁際にベビーベッドが置かれ、咲良はスヤスヤと寝息をたてていた。

「杏奈。余計なお世話かもしれないけど、最近の健、様子おかしくない?」

母親は心配そうに杏奈の顔を見つめ、聞いて来た。

「お母さん。気づいてた? 最近っていうか、もう何年も前から健、変わった気がする。たぶん大学入った直後くらいから。」

そう杏奈が言うと、母親は目を丸くして、「そんなに前からなの?」と溢した。

杏奈は頷いて言葉を発することが出来ないでいた。

「こないだね。杏奈。健が仕事休みの日に、健、ここへスマホ置いたままシャワー浴びに行ったのよ。」

思い詰めたように母親が話し始めた。

杏奈は「うん。」と小さく頷いた。

「そしたら健のスマホ、キンコンてLINEの通知音がしてね。
もしか杏奈や仕事の大事なメールだったらいけないな、って思って、裏返ってたスマホをひっくり返したの。」

杏奈は黙って母親の言葉を聞いていた。

「通知バーにね。アスカって名前が表示されてて、夕べは気持ち良かった。ア・リ・ガ・トって出てたの。
私、ビックリしてすぐにスマホひっくり返したんだけど···まさか健が···」


そう言うと母親の目から大粒の涙が溢れ落ちた。

「ごめん。杏奈。本当にごめんなさい。」

母親は顔を覆って泣き始めた。

「お母さん···」

杏奈は言葉に詰まってしまった。

杏奈は母親のそばへと歩き、そっと抱き寄せるようにして背中を擦った。

「お母さん。健の様子が変わったのって、たぶん大学時代に怪我した頃だと思うの。
健のセックスに気持ちが感じられなくなった。
自分勝手に動いてる気がして。
でも、男の人って、そういうところあるっていうじゃない?
気持ちが無ければ、そもそも抱いてなんてくれないよね?って、思い過ごしだと思うようにしてたの。

大学卒業して、社会に出て、子供が出来たって言ったら、ものすごく喜んでくれて、プロポーズも夜の海辺に膝まづいて理想通りにしてくれた。

健が変わったんじゃない。
アタシが教師になって、凝り固まった考えから思い違いしてたんだって思ってた。

でもね。お母さん。
健、気づいてないかもだけど、最近健、背中にいっぱいキスマークつけて帰ってくる事があるの。

最近、アタシとセックスなんて殆どしてないのに···だよ。

だからたぶん、同じ人で繰り返しセックスするような人、いるんだと思う。」

杏奈がそう言い終えると、母親は更に泣き崩れた。

「ごめんなさい。杏奈。ごめんなさいぃ〜!」

杏奈はギュッと母親を抱きしめ
「やめて。お母さん。お母さんが謝らないで。アタシが惨めになるから。」

杏奈は大粒の涙を流していた。

「それにね。お母さん。これはアタシたち夫婦の問題だから。
アタシがちゃんと向き合わなきゃいけないの。
それでもアタシは健を愛しているから。

だって20年近く愛した人だもの。こんなことくらいでヘコたれていられないよ。

アタシだって健だけに貞操守ってた訳じゃないし···
大学生の頃、健が振り向いてくれなくて、やっぱりアタシたちは姉弟なんだ。
結ばれちゃいけないんだ、って思い込んで、サークルで知り合った人とセックスした。
でも、その人、自分本位で、アタシ痛いばかりで。
そん時に健への気持ち、取り戻した。

でも健以外の人とシタっていう事実は残ってるし、健もそれ知ってる。

アタシが言ったから···

だから健はそういうの、面白くないのかもしれないの。」

母親はその言葉を聞いて、杏奈の目を見つめた。

「それは違う!違うよ!杏奈。
だってそれは杏奈が健に想いを伝える前の話でしょ?
私だってお父さんと知り合う前は結婚してたし、その結婚する前は違う人と付き合った事もある!

お父さんだって私と結婚する前は、杏奈のお母さんと結婚してたの!
でも、それは私と知り合う前の話じゃない!

健は違う!
健は今、アナタの旦那さんなの!
やっちゃいけない事なのよ!
そんな事、絶対許されない!
許しちゃいけないの!
少なくとも私は絶対許せない!」

そしてすがりつくように杏奈を抱きしめ、「杏奈。ごめんなさい。今の私にはそれしか言えない。ごめんなさい。」

そう言葉を繰り返した。

杏奈は母親の背中を撫でながら
「お母さん。アタシこそごめんね。心配かけちゃって。いつも咲良見てくれてありがとね。」

「コーヒー飲もうっか?」

杏奈が母親の背中をポンポンと叩き、ダイニングへと歩き始めた時だった。

ふと咲良の様子を伺った母親が声を上げた。

「杏奈!咲良の顔、なんだか赤くない?」

杏奈が咲良に駆け寄り、思わず抱き上げた。

「ホントだ!熱ある!」

杏奈が狼狽える。

母親はすぐに体温計を取り出し、熱を測り始めた。

一分ほどして体温計がピピッと鳴る。

熱は38度5分あった。


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