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杏奈と健 〜 献身 〜
【姉弟相姦 官能小説】

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杏奈と健 〜 献身 〜 -22

「杏奈。杏奈。ごめんよ。ごめんよ。」

健は抱きしめてくれる杏奈の温かい体温に包まれていた。


杏奈は買い物をしてきた食材を冷蔵庫へ仕舞っていた。

健は杏奈が作ってくれた料理を乗せていた食器類をシンクで洗っていた。

冷蔵庫のドアを閉めた杏奈は「全部食べてくれた?」と健に聞いた。

健は「うん。美味しかった。涙が止まらないくらい美味しかったよ。」そう杏奈へ返した。

「なら良かった♪」
杏奈はただ微笑んでいた。

「僕らの思い出の料理だから···」

健は言葉に詰まりながら呟いた。

「うん。ちゃんと食べてくれたら、健も思い出してくれると信じてたよ。」

健は杏奈を抱きしめ、嗚咽を上げるしか出来なかった。

「健。お風呂入ろっか♪」

そう言うと杏奈は健の手を取り、スタスタと風呂場へと向かった。

「お父さんに頼んでね。叔母さんの所にいる咲良とお母さん拾って、今日はホテルにでも泊まってって頼んであるの。だから今夜は二人きりだよ。」

そう言うと杏奈は肩を窄めてとびっきりの笑顔を見せた。

風呂場の前の脱衣場に着くと、杏奈は一度風呂場へと入り、浴槽に栓をして、自動湯張りのスイッチを入れた。

そして健の服を脱がし始めた。

スルスルっとズボンが降ろされ、埃にまみれたシャツを脱がし、トランクスを脱がせた。

健の背中を押し、「先に入っててね。」と声をかけると、杏奈は自分の服を脱ぎ捨て、風呂場へ入って来た。

健はまだ杏奈に申し訳ない気持ちから覚めず、風呂場に立ち尽くしていた。

杏奈は健の背後から肩口の後ろを指差し、「健。ここ。」それから背中の中央部にも指を当て、「ここも。」と少し不機嫌そうに健の顔を覗き込んだ。

健は「え?」としか返事が出来なかった。

「キスマーク。」

健は胸を締め付けられる気持ちだった。

杏奈は指を差した場所へ痛いほど吸いついてきた。

「ウッ!」

健は突然の刺激にビックリしていた。

杏奈は指差した二箇所へ順に吸いつき、そこを赤くさせた。

「これでこのキスマークはアタシがつけたってことだよね。」

杏奈はそう言って笑みを浮かべていた。

「杏奈····」

健には杏奈の想いが痛いほど伝わって来ていた。

背中を向けていた杏奈と向き合い、健は強く抱きしめた。

「もうしない。二度と杏奈以外の女なんて抱かない。杏奈を失いたくない。」

健は思いついた言葉だけを並べた。

杏奈は溜息をつくように「健。」と呟いた。

そして杏奈は健の頬へ両手を寄せ、口吻を交わした。

唇を離した杏奈は

「健。覚えておいてね。アタシには健だけなの。咲良にも健だけ。それだけは絶対に忘れないで。」

健はそれを聞いて

「許してくれるの?」

と聞いた。

杏奈は

「許すも許さないも、さっき言ったでしょ?アタシには健だけだって。」

そう言って杏奈は微笑んだ。

健は再び涙が溢れてきていた。

「もう!泣き虫なんだから、健は。」

そう言って杏奈は親指で健の涙を拭った。

それは幼い頃、姉としての杏奈が良く健にしてくれていた事だった。

健の脳裏にはその時の場面が思い出されていた。

健は感極まって杏奈を強く抱きしめていた。
杏奈も健の背中へ腕を回してそれに応えた。

シャワーヘッドを手に、杏奈は健の冷えた身体を温めていた。
抱き合った時に健の体温が低いと感じていたからだ。

念入りに健にシャワーを浴びせ、身体が温まって来たところで杏奈はボディソープを掌に取り、健の身体を泡立たせた。

そしてそれが終わると、健がボディソープを掌に取り、杏奈を泡立たせる。

それはお互いに昔を思い出させる懐かしい行為だった。

「こういうの、すっごい久しぶりだね。なんか懐かしいって気がする。」

杏奈はとても楽しそうに健を泡立てた。

「うん。懐かしい。あの時の気持ちが蘇るようだよ。」

そう健が呟くと杏奈は健の正面に立ち、泡にまみれた身体を擦りつけてきた。

「健。アタシ、まだ綺麗?」

ピンと張り立った乳房を健のお腹へ擦りつけながら杏奈が聞いてきた。

透き通るような白い肌。
Dカップの大きな乳房を備える美しい胸。

桜色ともいえる薄いピンクの乳首。
キュッとしまったウエストからなだらかにカーブを描く腰回り。

そして胸と良く均整の取れた大きく丸いお尻。

身長159cmとは思えないほど長くスラリとした足。

ピンと伸びた背筋は今でもどこか気品さえ感じる。

杏奈の身体つきは当時と全く変わっていなかった。

「もちろん。杏奈ほど綺麗な人はなんていないと思ってる。お腹の妊娠線がちょっと気になるだけ。」

健は少し戯けてみせた。

「あーっ!言っちゃいけないこと言うんだ、健!」

杏奈はあからさまにふくれて見せた。

「仕方ないでしょ?子供産んだんだから。咲良がこのお腹から出てきた証明なんだよっ!」

そう言うと健の胸に沿わされていた杏奈手が健の胸を抓った。

「あ痛っ!」

健は身体を捩り、大袈裟に痛がってみせた。

杏奈は「フフフッ!」と笑みを浮かべ、シャワーで二人の泡を流していた。


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