杏奈と健 〜 献身 〜 -2
健は女の反応を見て、上体を起こし、女の踵を両手に持ち、思いっきり開いた。
自身の腰の位置も少し上げ、女の開いた足を持ち上げ、勃起が抜ける手前から最深部へと思いっきり突いていた。
女は子宮口へズンズンと当たる快感に、さらに大きな声を上げ始める。
それはヒィヒィとまるで泣き声だった。
「ア"ーッ!ダメッ!イクぅー!イクッ!イクッ!イッちゃうーっ!イクッ!」
女は顎に片手を当て、大きく背中を反り上げ、健が解放した両足を上下させながら絶頂を迎えていた。
「アアアッ!」
そのお腹はピクピクとひくつき、絶頂の大きさを物語っていた。
ハァハァと女は息を荒げている。
健は真上から女の絶頂を見ながら、ゆっくりと勃起を抜き挿ししていた。
「ンッ!ンンンッ!」
女は目を細め、身体中を震わせながら乱れ、纏わりつく髪の毛の隙間から健を見ていた。
絶頂の余韻は長い間続き、女の呼吸は乱れたままだった。
ゆっくりとした抜き挿しを繰り返していた健は女の両手を取り、自分へと引き寄せると、女は気怠そうに上体を起こし、健に抱きついた。
そして二人は貪るように唇を合わせ、舌を出し舐め合っていた。
二人の息が乱れていく音だけが部屋に響いてゆく。
お互いが唇を離した時、その間にはかき混ぜられ、糸を引く唾液の線が怪しく光りを放っていた。
健は女を腰の上に座らせたまま、自らは仰向けになり、女の動きを待っていた。
女は乱れた髪を両手で梳くとそれを背中に回し、健の腹へ両手を添えて腰をくねらせた。
「ん〜···凄いね。凄いよ。その動き。」
健は女の腰使いに感動するように呟いた。
「ウフフッ」
女は喜ぶように笑みを浮かべる。
前後左右に怪しく腰をくねらせる女。
健も女の太腿に手を添え、その動きに拍車をかける。
「ハァン!ウンッ!ハァッ!」
女の息が荒くなってくる。
間接照明に後ろから照らされ、細身のスレンダーという言葉がピッタリと当てはまる女の身体が怪しく健の腰の上で揺れていた。
「美しい···本当に綺麗だ。」
健はそう呟くと、女のCカップほどだが、ツンと上を向いた釣り鐘のような乳房に両手を伸ばし、それぞれの乳房を逆方向に回すように揉んでいた。
女はその気持ち良さに身体を捩らせ、肩を窄める。
「ンッ!アッ!いい···気持ちいい···」
健はそこで膝を立て、乳房を揉んでいた両手を女の膝裏へ持ち変え、下から女を突き上げ始めた。
女の身体が跳ね始め、パンパンと音がしていた。
女は振り落とされまいと健の膝に手をつき、力を込める。
健の腰の動きは次第に速くなり、女は大きく声を上げていた。
女の手は両方とも自身のお腹へ沿わされ、ジンジンと響いてくる子宮口からの刺激を受け止めているかのようだった。
「アアアアアッ!アアアアアッ!」
女が耐えきれず、健の胸へ手を着いた。
膝裏を持った健の腕にはさらに力が入り、それと同時に女の腰が浮き上がるほど強く腰を突き立てる。
「アーッ!ダメダメダメッ!いいのっ!気持ちいいのーっ!」
女の高い声はまた泣き声とも呻き声ともつかない声へと変わっていく。
「ウァァァァーッ!ア"ーッ!アーッ!イグぅ〜!イグぅ〜ッ!イッちゃうーッ!」
女の身体は健の胸へと崩れ、全身を震わせていた。
目は虚ろになり、少し白目を剥きかけていた。
女は右手の人差し指を自分の口に突っ込み、舌を出し自らの指を舐めていた。
「アヴゥ〜ン···ア"ア"····」
「ヤバい〜気持ち良すぎぃ〜···」
そう声を出し、身体をひくつかせている女。
「ンンンン···アアッ!」
ここでも健はゆっくりと抜き挿しし、擦れる感触を楽しむようにして大きな動きで勃起を擦りつけ続けていた。
女の腰に手をやり、それを持ち上げたり降ろしたりする事で健は快感を得ていた。
女の尻の穴がゆっくりと締まったり緩んだりしていた。
女の内部はそれよりもっと大きな動きで健の勃起を締めつけている。
それは掌でギュッと握り締めるような動きだった。
それが少し緩んだかと思うと、また強く握られる。
そんな感覚が健の勃起に伝わってきていた。
女の絶頂が余程大きなものだったのか、女は暫く殆ど自分では動けずにいた。
暫くして女が「ウッ···ウン···」と声を上げると、健は女の身体を起こし、女を自分の左側へと動くように促し、勃起を引抜いた。
健から身体を外された女は気怠そうに四つん這いになり、身体の向きを変えようとする。
健はその女の背後へとスルリと回り、女の尻へ両手を添えた。
女は振り向き、「後ろから入れてくれるのぉ〜?」と力なく呟く。
「コレ、好きだろ?」
健は笑みを浮かべながら返した。
「うん。私、これ好きぃ〜」
女は待ち遠しくその瞬間を待っていた。
健は四つん這いになった女の足を少し拡げるように促した後、そそり勃つ勃起を右手に持ち、それを突き挿した。
突き挿された瞬間に女の顎が上がり、「アアッ!」と声が上がる。
挿入の瞬間から健の腰の動きはMAXだった。
「ヒィーッ!ヒィーッ!ア"ア"ッ!」
女の引き声がこだまする。