杏奈と健 〜 献身 〜 -12
健は明日香の意志で開かれた股の間へと舌を向かわせる。
それと同時に右手の人差し指と中指を合わせ、明日香の膣口へと突き挿した。
ムニュルと音をさせ、健の二本の指を呑み込む明日香の膣口。
健は顔を少し斜めに向けて、舌先でクリトリスを刺激していた。
同時に膣口へと突き挿した二本の指を上下させる。
「アアアアアッ!アーッ!アアアアアッ!」
明日香は健が舐め易いようにと中腰になり、足を大きく開いて襲いくる快感の渦に巻き込まれてゆく。
明日香の両足が震えてくる。
「アッ!ヤバッ!イクッイクッ!イクからっ!もぉーっっ!」
「アアゥッ!」
明日香はその場にヘナヘナと崩れ落ちた。
健が下からそれを抱き止める。
明日香は健の膝の上に横になって、まるでお姫様抱っこをされているような形でヒクついていた。
「ンッ!アッ!ヤバ···ヤバい···」
目は虚ろになり、口が半開きなのがやけに色っぽく見えていた。
健は黙って明日香の余韻を眺めて楽しんでいた。
イキ顔もホント綺麗だよな。この子。
健はそう思っていた。
「ホントヤバいよ松前君。イッたら立てないってどういうこと? 感じ過ぎてるんですけど私。」
明日香が少しふくれっ面で言ってくる。
「お客様。それは苦情でございましょうか?それともお喜びのお声でございましょうか?」
健は精一杯戯けてみせた。
「お喜びの言葉に決まってるじゃない。」
そう言い終わるか終わらないかの内に明日香は健の頭へと手を回し、深いキスを求めてきた。
健はそのまま立ち上がり、お姫様抱っこのようにしてみたが、明日香はすぐに降り立ち、健の前へ跪き、大きく口を開けて健のそそり勃ったモノを呑み込んだ。
再び大きく首から上下に振り、健の勃起に刺激を加えてくる。
グッポッ!グッポッ!とディープスロート独特の音が部屋に響く。
健は明日香の頭に手を乗せ、その刺激を受け止めていた。
頭の中では最高だ。明日香は最高だ。と駆け巡っていた。
やがて明日香は苦しくなって来たのか、健の勃起から口を離した。
明日香は不敵な笑みを浮かべて立ち上がると、健の胸へ右手を当て、健を後ずらせた。
健は押されるままに後ろへ下がると、ベッドに躓き、背中から倒れた。
その倒れた健の上へと笑みを浮かべながら足元から馬乗りになる明日香。
ストレートの長い髪を両手で梳かし、後ろへと跳ね上げると、明日香は健の勃起を握りしめ、それを自分の局部へと擦りつけた。
プルンプルンと明日香は自身の筋目に沿わせて健の勃起を擦りつける。
健は自分の勃起が明日香の愛液を纏わされているのを感じていた。
そして明日香が「フゥッ」と一息つくと、健の勃起を明日香の膣口へあてがい、ゆっくりと腰を沈め始めた。
明日香の狭い膣口に健の勃起がめり込んでいく。
キチキチとした音を伴って。
「ンンーッ、ンアアアーッ···」
健の勃起が明日香の肉壁を掻き分ける気持ち良さに明日香は鼻の奥から甘い声をあげていた。
「熱い。松前君の、熱いよ。」
そう呟いて明日香は四股踏みをするように足を拡げ、わざと健に見えるようにして腰を沈めていく。
ゆっくりと明日香の膣口へと呑み込まれていく勃起を健は注意深く見つめていた。
ヤバい。ホントエロ過ぎ。
健は笑みしかなかった。
その笑みを見て、明日香も健を見つめながら笑みを浮かべていた。
「アァン···」
最後まで入り切る前に明日香の奥深くに当たり、明日香の動きが止まった。
「ウッ!ウン···」
奥へ当たった感触を得て明日香の吐息が漏れる。
明日香は開いていた足を閉じ、明日香の膝を健の両脇に添わせるようにして全体重を健に乗せた。
健の勃起の先が押されたような感覚を感じ取っていた。
「ンンッ!」
子宮口を押された刺激に明日香の鼻が鳴る。
そして明日香はゆっくりと腰を前後させ始めた。
「ン···フッ!」
色っぽい笑みを浮かべ、明日香は健の表情をひとつも見逃さまいと見つめていた。
最初はゆっくりと前後へ、そして腰を回転させるような動きへと変わり、それは腰と腹がうねるような動きへ変わってゆく。
「ンッ!ハフッ!ハァッ!」
明日香は健の勃起が奥へ当たる度に、その刺激に吐息を漏らしていた。
明日香のその動きは健を惚れ惚れとさせていた。
「凄い···凄いね。明日香。とても綺麗だ。」
いつ見ても美しい。
少し上向き加減に顎が上がると、下から見上げる明日香はこの世で一番美しい生き物だと健は思っていた。
「ハァンッ!ハァッ!ハァッ!」
明日香の息が荒くなって来た。
感じてるんだ、明日香。
健も明日香の大きな動きに勃起が擦られ、堪らない快感を感じていた。
「ああ···明日香。スゴく気持ちいいよ。」
健は明日香の動きも甲乙つけ難いが、そろそろ自分から突きたくなっていた。
健は明日香の腰に手を当て、それを持ち上げようとした。
瞬間、明日香の声が上がる。
「ダメッ!今突かないでっ!自分でイキたいのっ!」
明日香がこんな事を言うのは初めてだった。
何か考えがあるのだろうと、健は流れに身を任せる事にした。