キッチンAM10:00-2
メールの相手はどこの誰だかも分からない男だ。年齢も姿も分からない。
ただ美緒と男の付き合いは長い。
結婚前、もう5年程前に、美緒は自分の性癖を満たしてくれる存在として男とやり取りを始めた。
声とか、映像とか、美緒の頭の中の想像を邪魔するものは何もいらない。
美緒は活字好きで、男と卑猥な文章をやり取りし、自慰をするとそれを報告し合う、という事をしていた。
男のメールの指示通り卑猥なプレイをすることもあった。
恭介と付き合い始めてからはぱったりとやり取りはやめてしまっていたが、結婚してからの退屈な日々がまた、男への刺激を求める心が動いてしまったのだ。
美緒が「あの人」と呼ぶ男とやり取りを再開し始めて3週間経つ。
最初は男の方も驚いていたようだ。しかし、美緒が結婚したと知って、余計に興奮する要素が増えたと喜んでいた。
『新婚の人妻を活字で犯せるなんて堪らないですね。ミオさんの背徳感を存分に堪能させていただきます。』
『今更また連絡をするなんて、失礼なのは分かっています。でも今の私を満たしてくれるのはこれしか無いと思うのです。』
『分かりました、連絡を断った事は水に流しましょう、その代わり、夫婦の営みがあった日はその様子を細かく報告してください。』
夫婦のsexをどこの誰かも分からない赤の他人に、赤裸々に報告するなんて馬鹿げてる。でも美緒にはこれがある種のカウンセリング治療のような感覚で、男の提案を素直に受け入れた。
『今日は寝入り端に、夫の後輩から電話がかかって来て1時間ほど話し込んでいました。仕事が忙しいので、暗黙の了解のように夜1時を過ぎたらsexはしないで素直に寝る、というのがルールになりつつあります。
ベッドに入り待っていると悶々としてきました。絶対に今日しなくてはいけない訳では無いのに、何だか邪魔が入ったような気持ちになって、時計の針を見ながら時間が迫っていることに悶々としてしまいます。
リビングのソファに座って電話をしている夫の元に向かいました。どうやら後輩に相談を受けているようです。隣に座り、肩にもたれかかって甘えてみました。夫は声には出さずゴメンねとジェスチャーをし、優しく肩を抱いてくれました。
なかなか電話が終わらず、後輩が憎らしくなってきました。そっと、手を伸ばし夫の股間を擦ってみました。直ぐにダメだよという顔をして夫は首を振りました。それでも私はやめませんでした。
ゆっくり擦り続けると、ムクムクと反応してきました。形がはっきり分かるほど硬くなってきたので、パジャマの上から握るようにすると、その手を掴んで止められ、怒った顔で窘められました。
夫は掴んだ手を離してくれません。何だか後輩に負けたようで悔しくなって、私は手を掴まれたまま体制を変え夫の脚の間に座りました。
パジャマとパンツをずらし、ペニスを取り出しました。勃起したペニスがぶるんと飛び出てきました。こんなに硬くなっているのに、できないなんて勿体ない…反り起った夫のペニスを咥えました。舌先で傘の縁をチロチロと刺激して、裏筋を根元から舐め上げます。徐々に深く飲み込んで、吸い上げてストロークします。最初は腰を引いていた夫も私の髪を撫でながらフェラチオを楽しんでいるようでした。
ペニスがパンパンに膨れ上がり先っぽから透明な汁が出てきて頃にやっと電話が終わりました。時計は1:30をまわっていました。
「そんなにしたいの?」と、夢中でフェラをしていた私の頭を引き離すと、おいでと言いました。
私はパジャマを脱いで全裸になると、夫のパンツを膝まで引き下ろし跨りました。既に起ってる乳首を吸われると電気が走ったように身体がビクンとしてしました。夫がペニスを掴んでオマンコの入口を探ります。亀頭がヌルヌル入口を撫でると気持ちよくて声が出てしまいました。
待ちに待っていたオマンコは抵抗なくズブズブとペニスを奥まで招き入れました。夫の突き上げに合わせて、私も上下に腰を動かしました。クチュクチュといやらしい音がしました、前戯もしてないのに洪水のように溢れてる淫汁を見て、「すごいな…」と夫が感心したような呆れたような声を漏らしました。
私は厭らしいオマンコを責められているような気がしてゾクゾクしてイキそうになりました。「でんわ邪魔しちゃってごめんね、欲しくて仕方なかったの」そう言うと、オットは苦笑いをして激しく突き上げてきました。時々奥にあたって子宮口をコリっとするのが気持ちよくて、喘ぎ声が沢山出ました。
口を塞ぐようにキスをされ、舌を絡ませると理性が蕩けていく感じがしました。「あぁんっ、気持ちいいぃ…イクっ!イッちゃう!ナカにびゅーっと出してぇ…」はしたない事を口にして抱きつくとふたりで同時に果てました。
下半身がベトベトになったのでシャワーを浴びて寝室に戻ると、既に夫は寝ていました。なんとなく寂しく感じるのは良くないことですよね……。』
送信。
『よくできました。
その寂しさを埋めるのが私の使命なので、私としては歓迎したい寂しさですが、もし辛くなってしまったら直ぐに連絡してください』
あの人から離れられない気がして少し怖いと美緒は思った。