掘り起こされた扉-3
封印を解いて回想に浸っているとどんどんと自身への破壊衝動が増して、まるで男達にむちゃくちゃにされてるみたいに自分を慰める手つきが乱暴になっていく。わざと声に出して、やめてっ‥、もう許してっ‥と言ってみると更に興奮がまして絶頂へと駆け足になっていく。いつもなら布団を汚さないようにお漏らしまではセーブして完全にイき切れなかったりするのだが、今日は辱められたように解き放ちたいと思いバスタオルを2枚用意していた。そしてそれを腰の下に敷いて激しく手を動かし、何一つ抑える事無く絶頂するやいなや流体がジャバジャバと手の振動で音を立て、アンモニアじみた臭気を放つ。また声に出して、やめてーっ!‥と言ってみるが、逆に手は更に激しく動かして羞恥の極限まで流体を出し切った。
タオルの冷たさを感じるまでベッドで放心していたが、やがて、久しぶりにやってしまった‥と軽い自己嫌悪を覚えた。3年前の時は余韻があまりに凄くて、式が迫ってるのに1ヶ月以上もこんな生活をしていた自分に嫌気がさして封印したのだった。穴の一番奥で発芽した快楽の芽は枯れていくはずだと願っていたが、枯れるどころか成長している事を今、思い知らされた気がした。しかし、今日限りだから‥と言い聞かせてまた封印するように日常の家事へと戻っていくのだった。
1日が終わりベッドに入る。やはり種火のような情欲が心なのか体なのかはわからないが、燻り続けている。隣に眠る主人に期待して、布団の中で主人の手に触れてみるが、いびきをかいたまま気付く様子はなかった。そんな主人に背を向けてパジャマの上から胸の先を撫でてみる。ゆっくりこみ上げる気持ち良さが体中を包む。午前の事が脳裏に浮かび、自然とその先の妄想に進んでいた。パジャマのズボンにもう一方の手を入れてみる。ショーツの上から割れ目に沿ってなぞると腰の辺り全体が熱を帯びてモゾモゾとする。眠ったふりが崩れない程度のさざ波のような気持ち良さを暫く続けていたらいつの間にか眠りに落ちていた。