掘り起こされた扉-2
妖しい出会い掲示板で知り合った、名も知らぬ男と待ち合わせバケーションレンタルの建物に連れていかれたんだったか。今日登坂と初めて名前を知ったその男は、
「ここの方が声を気にしなくていいでしょ‥」
と私を気遣った風な言い回しだったが、私の願望は無茶苦茶にされる事だったのである程度はなんでも受け入れるつもりだったと記憶している。その当時登坂は自身を]と名乗っていた。はじめは事前に二人で打ち合わせしたように手首を縛ったり、目隠しをして色んな玩具で私の体を弄んだ。
それまでの私の男性経験は3人だったが、初体験は大学4回の時に初めて付き合った(私と同じく)地味目な同級生で1年程の交際だった。二人目は会社の既婚の上司で、飲み会の帰りに誘われて好奇心でホテルに行ったが、3回程逢瀬を繰り返すと私に飽きたのか自然と消滅していった。そして今の夫の3人。しかしたった3回だったが既婚の上司との情交で初めてセックスの良さを感じていた。少し感度が磨かれた私は夫とは交際時代に積極的に回数を重ねたが、夫は性行為においても真面目で何か物足りない感じはあったが、それを補ってくれるだけの愛と優しがあり、それなりに満足はしていた。ただ、結婚直前になると女性として何か突き切れない鬱屈とした想いが湧いてきて、それを満たしてから結婚したいという欲望が抑えきれなくなり、見ず知らずの男、]との1度きりの逢瀬を実行したのだった。
そんな経験値だから]の責めでも十分に今まで以上の快楽を感じて興奮していた。]を選んだのは、体験談から経験豊富そうでS気質があり、私の奥にある黒い願望や性癖を上手くすぐってきた。しかしそれでいて丁寧で常に私の心情に配慮した紳士的な受け答えをするので、1カ月程のやり取りを経て直観的にこの人だと判断したからだ。Xの責めによって高まり、いよいよ今日初めて会った男に犯されるんだと興奮が高まっていった時、突然部屋のドアが激しく開く音がした。何事かわからずびっくりして心拍が上がる。足音から二人入ってきたようだった。次の瞬間、体中をもみくちゃにされはじめた。どうやらXの仲間のようだが、想定外の事に思わず、ちょっとっ、いやっ‥と口走った。しかし気持ち半端な抵抗などあっさり無気力化されてそれからの数時間は3人で寄ってたかってこれでもかと私を蹂躙してきた。決して乱暴なやり方ではなく永遠に続くのではと錯覚させる程の快楽の地獄だった。後から思い出したが、はじめに砕いた錠剤のような物を強引なキスで口に入れられていたが何らかのドラッグではなかったかと思っている。なぜなら体の感度が異常と思える程高まり、途中からは性器に触れられただけで脳天を突くような絶頂とそして絶叫を繰り返していたからだ。初めてお漏らしというか潮吹きをしたのもこの時だったが、これも途中からは栓が壊れた蛇口のように零れ出していた。彼らはかわるがわる私の上下の口をゆっくりと犯しながらも自分達は絶頂せずに何度も弄んでいた。私は快楽の底が見えず地獄にいるようなのに、もっと身も心もぐちゃぐちゃにされたい‥と朦朧とする意識の中で懇願の念だけが強くなっていった事は覚えている。最後は穴が破壊されて脳が破裂したような感覚で気を失っていたが、それはアナルまでも開発されたからである。途中浣腸されてトイレで排泄し、シャワーで洗った後に指と玩具でアナルを弄び始めた。それだけでも膣穴とは違った感じの初めて知る気持ち良さに酔いしれていたが、太めの玩具でも挿入できるようになった頃、膣穴に続いてアナルにペニスを挿入されて交互に出し入れされると両穴内の穴奥の刺激と両穴を隔てている内壁の摩擦であまりにも気持ち良すぎる電流が全身に何度も行き渡り、気絶までいってしまっていたのである。その後は何をどうされたか記憶がないが朝になって誰もいなくなった部屋で目が覚めた時には膣内からもアナルからも白濁の粘液が垂れ出てきていた。そして顔には多量の何かが張り付いて固まり、肌を強張らせていたのだった。