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はじめての快感
【その他 官能小説】

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恋A-1

夏休みは
家でダラダラ過ごしたり、友だちとお泊まりしたり
遊びに行ったりと楽しく過ごしていた。
白い本の存在も1ページのままで存在すら忘れられていた。

まきちゃんの家に遊びに行った時に卒アルを見せてもうと、
そこには彼がいた。
「この人、なんか見たことある!」
「そうそう、7組にいるよバスケ部!」
「...カッコ良いよねぇ」
「え!?マジ!?!?でも、こいつ彼女いるよ」
「やっぱりイケメンだから彼女いるよね。。」
卒アルで見つけた信也くん。
やはり信也くんには彼女がいた。
彼女の写真も卒アルに写っていた。
私が想像して幸せを願っていた2人。
彼女は思ったより普通に見えた。しかし、多少綺麗な人でも卒アルで美女に映る人なんて稀だ。実際はもっと綺麗なんだろうと少し落ち込んでいる自分ひ「いいんだ。いいんだ。彼女いるって知ってたよ」
と頭に言い聞かせていた。

始業式のある2学期いつもより少し早起きし、
髪にヘアオイルをつけ、ロングヘアを丁寧に何度もくしでとかす。
夏休みが終わったって夏はまだ終わらない。この猛暑で時間をかけたこの髪も首やおでこにすぐ張り付くだろう、意味のないよう動作をしながら心を落ち着かす。

「はるの〜!信也って彼女と別れたらしいよ〜」
「へ〜そうなんだ」
私は胸がドキっとしたが彼女と別れたところで私の出る幕はない。
そもそも、信也は私のことなんて知らないのだ。
そう思っていた。でも違った。

それは17時外は薄暗く少し肌寒い時期だった。
「はるの〜、友だちにメアド教えたからよろしくね〜」
きいちゃんからメールが来た。きいちゃんは同中で7組の友達だ。
「えー!?誰に?」
「はじめまして」
登録されていないez.webのメールを開く。
「きいちゃんからメアド聞いたんだけど、
7組の信也です。よろしくね」

「、、、え!?」
思わず待って、部屋中うろうろした。体が火照り熱が出たのかと思った。
胸のドキドキが止まらないので、家を飛び出す。
外は冷んやりしていたが私はずっと火照っていた。

もう何を話したか分からない。
だって10年以上前の出来事だから。
でも、あの時の気持ちや感覚はずっと忘れられない。
あんなに人を好きになったのは初めてだった。
四六時中信也くんの事を考えていた。
はるのが生き霊になって信也くんのところに行ってしまったらどうしよう。
それだけが心配だった。(本人にも伝えていた 笑)


その日から2年生になりこの日と季節を迎えるまで毎日ずっとメールでやり取りをしていた。
「おやすみ」と言うと「おはよう」ってこないかもしれない。
2人の中でおやすみはなく、夕方決まった時間になると話の続きが始まり眠るまでずっとやりとりしていたのであった。
時には、公園でおしゃべりしたり家で一緒に宿題をすることもあった。

続く



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