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はじめての快感
【その他 官能小説】

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-1

高校1年生のわたし。
(エロは無しです)

もう夏休みに差し掛かるという頃だった。
部活生は朝練もなくなり、駅から学校に使う道のりは
普段の登校とは違い騒がしかった。

騒がしい集団を追い越したい。
私はイヤホンをしてそそくさと追い越そうとしたら
後ろを振り向いた男とたまたま目があってしまった。

実は私は結構な恥ずかしがり屋で
人と目が合うことがすごく苦手。
人とすれ違う時はいつも人と目を合わさないように
景色を見ているふりをするのだ。人と目が合うのが久しぶりだった。


私は呼吸が止まった。
きっと目も見開いていただろう。

凛とした眉に涼しげな目。
イヤホンをしているのに聞こえてくる話し声に
大きな口で笑っている姿。
胸がぎゅっと高鳴り耳まで熱くなることに気づいた。

一目見ただけで、涼しげな顔の彼に恋に落ちてしまったのだ。
私は急いで、用もないのに携帯電話を確認するふりをして目を逸らした。
黒い画面に映るのは不細工な自分。
「、、、こんなかっこいい人だから当然彼女いるよね」
暗い画面に映し出された現実がさらに追い打ちをかけた。

長所は諦めの早さだと思っている。
涼しげな顔の彼と、実際いるかどうか分からない彼女との幸せを願いながら学校まで歩いた。

玄関に着くと親友のあきちゃんと、由花にばったりあった。
この学校にすごいイケメンがいた!とすぐにでも伝えたかったのに
口に出してしまったら、本気になってしまいそうと思ったので
そっと胸の中に閉じ込めた。
ずっと閉じ込めているつもりだった。

でも、閉じ込められないと気づいた私は放課後雑貨屋に行った。
いつもだったら100円でしかノートは買わない。
でも、とびきり素敵なノートにとびきり素敵な人のことを書き出したかった。大好きな真っピンクのカバーや好みの花柄、ポップな水玉でも良いかな。。
でも最終的に選んだのは"白い本"だった。
真っ白な何も書いていない書籍のような本に私の思いをつづった。
きっと今日あった一目惚れの瞬間の1ページで終わると思っていたが
ノートは意外にも半分位続いたのであった。

つづく



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