愛する弟の為の原点-11
「お姉さん…、さ、触ってもい今ですか…?」
秋山は堪らずお願いした。
「うん…。じゃあ私が下になるね…?」
日菜は体を退かし自分からベッドに横たわる。すると体を起こす秋山が見た物は、日菜のフルヌードルだった。
「!!」
女の裸が目の前にある。スマホ画面やエロ本なんかではない現実の女体に秋山は目を大きく見開いて裸体を見つめた。
いやらしいと言うより美しく、そしてキレイ…、それが率直な感想だった。普段制服姿の日菜は毎朝見かける。その体と目の前にある裸体が同一のものとはうまく繋がらなかった。とにかく女の裸に衝撃的な喜びを感じた。
(日菜さんもマン毛、生えてるんだ…)
秋山が作り上げた日菜のイメージは無毛だ。とてもあんな猥褻な縮れ毛が生えているなど想像も出来なかった。が、現実の日菜には少なめではあるがしっかりと縮れたマン毛が確認でき、むしろ興奮してしまった。
(ヤダ…あんなに真剣に体見てる…、恥ずかしい…)
日菜は内股を擦り付け恥じらった。
「お姉さん…」
秋山が体を重ねて来た。健斗以外の男に覆い被さられる事がこんなに不安だとは思わなかった。セックスは一通り健斗で慣れているから…、そう思っていたが、健斗以外の男との行為は何故か常に不安と少しの恐怖、そして押し殺しているが嫌悪感を感じる事に気付いた。
(健斗以外の人とするの…ヤダよぅ…)
日菜の心の奥の奥で小さく自分が囁いたような気がした。秋山が胸を見て少しいやらしい笑みを浮かべる姿が見えた瞬間、日菜は思わず目をギュッと閉じた。
「お、お姉さん…、オッパイ…触ってもいいですか…?」
秋山の言葉に一瞬目を開ける。
「うん…」
そう答えるとまたすぐに目を閉じた。
日菜の許しを得た秋山に、いよいよ女のオッパイの感触を味わう瞬間がやって来た。
(オッパイ…へへへ…)
日菜は見ていなかったが、今にも涎を垂らしそうなぐらいのいやらしい顔をしていた秋山は、少し震える手を広げ日菜の胸に寄せていく。そしていよいよ触る時が来た。とうとう秋山は女のオッパイの感触を知る。
(や、柔らけぇ…!!!!!!!)
ムニュッと掌に収めたオッパイは、例えようがないぐらいに柔らかく感じた。弾力があり、なおかつ柔らかい…、その独特の柔らかさに全身の毛穴が開くぐらいの興奮を覚えた秋山であった。