愛する弟の為の原点-10
秋山の欲望は抑える事が出来なかった。背中から腰へとゆっくりと這って来た手はそのまま日菜の尻へと向かう。そして秋山の掌に弾力ある肌の感触が伝わった。
(お尻だ…、女のお尻…)
秋山は思わず日菜の唾液混じりの生唾を飲んだ。
「ゴクッ…」
その音は日菜の耳にも届いた。そして次の瞬間、秋山の手がゆっくりと日菜の尻を揉み始めた。
(や、柔らけぇ…。女の尻…。)
慣れない手つきで揉み回す。
「んっ…」
日菜も微ながら感じる声を溢した。無意識に腰をくねらせる。
(ああ、いい…、柔らけぇ…)
思わずニヤける秋山。
(羽田の柔らかさといいお尻の柔らかさといい…、女の肌って気持ちいいなぁ…。オッパイはもっと柔らかいんだろうなぁ…)
日菜の体と秋山の体に挟まれて潰れているオッパイの感触に意識が向かう。ムニュッとした感触に下半身の興奮が止まらなかった。秋山が腰を引き気味にしているのは勃起して来たペニスの感触を日菜に感じ取られるのが恥ずかしいからだ。だがもう誤魔化しがきかないぐらいに興奮してしまった。日菜は当然下腹部に感じるゴツっとした感触に気付いていた。
(秋山くん、元気になっちゃったね…。でも何か…大きいのかな…?健斗と同じような感覚がする…)
ペニスの経験本数には乏しいが、健斗基準にするなら同等のサイズ感に思えた。虵がそれが男性の平均的なサイズなのか、健斗が大きいのかは良く分からなかった。一つ言えるのは、健斗とは違う男のペニスに興奮している事であった。
(オッパイ揉みたいな…。)
秋山がそう思うと、心が読めるかのように、日菜は唇を離し囁いた。
「胸…、見たい…?」
あまりのタイミングの良さに驚く秋山だが、
「は、はい…」
と即答した。
「うん…」
日菜は両肘で体を支え上半身を浮かせて胸を秋山の顔に寄せた。
「ああ…、オッパイだ…」
生まれて初めて見る女のオッパイ。目にはオッパイしか映らないぐらいに見たくて揉みたくて吸いたかった夢のオッパイを見つめる。
「は、初めてオッパイ、見ました…。」
「ンフッ…」
何て答えたら分からず、微笑で誤魔化した日菜。健斗以外の男に裸を見られるのがこれ程恥ずかしいとは思わなかった。そしてもうすぐ訪れるであろう性器を見られる瞬間はどんなに恥ずかしいのだろうと少し不安になる日菜だった。