side 句美子 14-1
4時半前 草摩家
句美子は帰宅するとうがいと手洗いをして
居間に向かう
「ただいま」
「おかえり 句美子 おさむさんの様子は?」
母親が句美子の姿を見るや声をかけてくる
「昨日よりは落ち着いていたよ
わたしにいっぱい甘えていたけど」
「そうなのね お昼は食べたの?」
「うん ちゃんと食べたよ」
「それなら よかった
それで 優美さんからさっき電話来たの」
「うん さっき ここに戻る前に優美さんに会ってきたから知ってる」
「そうなのね…掃除洗濯終わった頃 10時半過ぎならって」
「まず、お母さんは空書読み取りするのになれてほしいかな」
「うん 会話できないことには…だから
そこから始めるから」
「月曜日はお昼ご飯 優美さんが食べさせると思うけど
そのあと ゆかちゃん迎えに行くから
お母さんはいったん帰宅するの?」
「その予定 おさむさんはどうしてるの?」
「午前中も掃除洗濯の間は寝てるみたい
そして ゆかちゃん迎えに行く間も寝ているみたい」
「寝ていてくれるのは優美さんとしては楽よね」
「うん 優美さんのこと考えて寝ていること選んでるみたいだし」
「じゃあ、ここに連れてきたときも基本的にそんな感じでいいのかな」
「そうだね わたしが帰宅するのが3時半前だから」
「会話が出来るようになったらわたしも時間いっぱいある訳ね」
「わかってると思うけど いじめたらダメだよ?」
「それはわかってるわよ 心配性なんだから」
「ゆきちゃんの暴走とか…優美さんも同じように暴走するから」
「え? 優美さんも??」
「ゆいちゃんにおさむくん取られたのが悔しかったみたいだから」
「おさむさんの初恋の相手だったんだよね」
「うん いまはもう ゆいちゃんとわたしに気持ちが来てるけどね」
「そうなのね 句美子はいいの? 二股じゃないの?」
「うーん? ゆいちゃん彼女にならないって言ったから」
「あら どうして?」
「ゆきちゃんの暴走とか優美さんのこととか考えて
彼女になるよりみんなで楽しくって考えたみたいだから」
「そうなのね だから句美子ともしてることも?」
「うん わたしもそうするし
しおりちゃんたちも気にしないことにしてるから
お母さんがするってことも わたしは気にしないから
ただ、いじめないでほしいかな」
「わかったわ」
「ほんとはね おさむくん ゆいちゃんとわたしだけで
満足してるところあるんだから」
「そうなのね それでもみんなを受け入れてるのね」
「こわいから…いじめられるのが」
「相当トラウマになってるの?」
「うん とくにゆきちゃんは はぁ」
「なんか大変だね」
「うん」
「それはそうと…今日は抱っこだけだったの?」
「あ…ううん してるよ 前半はだっこしたまま
しおりちゃんとさゆりちゃんがおちんちんいじってたのみていたけど」
「3人いたのね 句美子だけ独占というわけにはいかないね」
「うん 最初はしおりちゃんとさゆりちゃんに
おさむくんもわたしに抱っこされていたかったみたいだし」
「ほんとに抱っこ好きな人なのね」
「それで…射精したくなったみたいだから
さゆりちゃんがお口でさせたあと
休憩で小百合ちゃんが作ったババロア食べたあとに
わたし上だけ脱いで胸舐めさせたあとに
パンツ脱いで…おさむくんの上に乗って30分…」
「騎乗位なのね」
「騎乗位というのね そのかたち」
「うん そうすると句美子が動いていたのね」
「うん そう 30分 疲れたけど楽しかった」
「その間はおさむさんは?」
「さゆりちゃんに膝枕して貰って頭を抱えて貰ってた」
「畳の上にそのまま寝かせてると痛いから?」
「うん そうだね 誰かするとき
手が空いてる子が膝枕なり抱っこというかたちにしてる」
「なんか みんな おさむさんのこと好きなんだね」
「彼女になりたいとか思うことはあるけど
独占したら…この関係壊れるもん」
「そう考えると…ゆいちゃん すごいよね」
「うん ゆいちゃんが誘ってくれたおかげで
料理も出来るようになったり
母性本能も…」
「母性 句美子はそうだよね
おさむさん いつもあんな感じなんでしょ」
「うん 叱らないとダメなときは叱るし
だっこもそうだけど」
「知らないうちに大人になっちゃってるよね 句美子」
「勉強はダメだけど…」
そういう句美子に
苦笑いしたあと時間を見た後 ちひろは
話を切り上げる
「さて 夕ご飯の支度 はじめましょ」
「うん」
二人はエプロンを身につけて
台所に向かうのだった