お姉ちゃんと一緒-5
両親が、旅行に出かけて2日目の夜。
姉の由紀と、交わった次の日のこと。
『交わった』と言っても、パイズリだけの関係である。
拓也は昨日の出来事を、ベットに寝そべりながら思い出していた。
目を瞑れば、由紀の喘ぎ声が甦る。
下半身に意識すれば、胸の感触を思い出す。
(お姉ちゃん・・・お姉ちゃんを抱きたい・・・全てが欲しい)
高校2年の拓也にとって、Hな妄想は無限に頭の中に浮かんでくる。
そのような妄想を繰り返しているだけで、何時間も自分だけの世界を漂っていた。
気が付けば、夜の10時を回ろうとしていた。
(10時か・・・そろそろ風呂に入ろうかな?)
コンッ コンッ
寝ている体を起こそうとした時、ドアをノックする音がした。
ブショウして寝ている状態で返事をする。
いま家に居るのは、姉の由紀だけなのだが、いつもの癖で誰だか問い返す。
「誰?」
「お姉ちゃんだけど、入っていい?」
「いいけど」
由紀は、無言のまま拓也に近づいてくる。
ベットのそばまでくると、拓也に馬乗りになる。
「何?お姉ちゃん・・・どうしたの」
「うふふ・・・SEXしようか?」
「へ!?・・・」
何の前置きも無く、姉が『SEXしようか?』と言うのだ、まともに反応できるはずが無い。
反応ができ無いまま、無言の時間が経っていく。
「したくないの?・・・じゃあ私部屋に帰るよ」
由紀が離れようとしたとき、拓也は慌てて由紀の腕をつかむ。
腕を掴んだ拓也は、言葉を失っていた口から小さな声を出す。
「お姉ちゃん・・・して・・・でもどうして急に」
由紀は拓也に急に誘った理由を教える。
「お父さん達が居たら、拓也の面倒看れないでしょ」
「う、うん」
面倒とはHをする事だ。
さすがに両親が居る時に、姉弟でそんな事はできない。
「それにお父さん達明日の何時頃帰ってくるか分かる?」
「昼過ぎだと思う」
「それで拓也は明日何時まで寝てる?」
「昼過ぎまで・・・」
「だからよ」
「・・・?」
由紀は、遠まわしで答えを教える。
しかし拓也は、まだ理由を分からっていない。
「はぁ〜鈍いわね・・・明日拓也が起きた頃には、お父さん達は帰ってるからよ」
「そうなるね」
そう言われて、拓也はやっと理解する。
「じゃあ始めようか・・・」
「うん」