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個別注文小説作家
【アイドル/芸能人 官能小説】

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個別注文小説作家-3


6、サドの小説

この小説を彼女に送りましたところ、「素敵なお話ありがとう。じいやの私に対する恭順な感じが出てるわね!」
「でも、サドの要素も取り入れてほしいわね。お姫様である私がいじめるなんてどう?」と。

修正点、、、、、→以降が修正後です。
そして、彼女はサドの要素を入れるべく、以下の通り修正して送ってきました。

「ねぇ、じいや。今日は私をお風呂に入れて!」→「こら、私をお風呂に入れな!」

「今日は私を優しく洗ってね」→「粗相のないようにね。でないとビンタよ」

「あのさ、じいやの褌、いやごめんなさい、じいやが穿いている下着の中が膨らんでいるでしょう?それって勃起って言うんでしょ」→「これなあに?」と言いながら局部を触る。

「お前、いやに、局部とアナルが好きだね。もっと崇拝の気持ちを込めな!なに?分からないの?アナルにキスしな!」を加える。

その後、電話でピシッピシッとした鞭の音を聞かされました。

7、隣のアパートの女性

隣にはアパートがあり、そこの住民である女性が最近愛想が良くなり、私に話しかける様になりました。

彼女はかつて結婚したらしいのです。どういう事情だかは分かりませんが、今は独身です。四十代半ばでしょうか。高齢の母親とアパートで暮らしていますが、母親がアパートの持ち主です。

アパートの空室に通され、お茶を飲んだのもしばしばでした。

「こんにちは。いつもお元気ですね」
「いえいえ」と私。
「お元気の秘訣はなんですか。何かご趣味でも?」
「私、小説を読むのが好きなんです」と彼女は言う。
続けて言うには、「官能小説なんていいですね。あなたは?官能小説っていいですよ。若さを保つ秘訣!」
「あなた、官能小説をお書きになったらいかが?」
「えっ、そんなこと」と私。
「ううん、何となく才能がおありのようだし」

8、彼女の母親が老人ホームへ

なんてこった!その後、このご婦人は思わせ振りな事を盛んに言ってくるのです。

「今、ネットで小説が読めるんですね」
「ネットでも稼げる時代なんですね」
「女性が男性を支配する小説やら絵画や写真があるんですね。私、びっくりしちゃいましたわ」

私が年寄りだと思って、そんな事を言ってるのかな?、なんて最初は思ってました。

しかし、はっと思いました。そのアパートにはWi-Fiがあるのですが、私の家はアパートから殆ど離れてなく、そのWi-Fiが使えるのです。「うちのWi-Fi使ってもよろしいですよ」と言われて、親切だななんて呑気に構えていました。

あっ、そうか!そのWi-Fiから漏れてたのかな?

しかし、そのセクシーで親切な女性の魅力には勝てず、また思わせ振りの話でも、私にとっては刺激的。そのままその女性向けの小説を作り続けていました。
そして、、、そのセクシーで親切な女性とのメールのやり取りと画像で妄想を膨らませて、器具を使って下半身を慰めておりました。

9、彼女の母親が老人ホームへ

この隣のアパートの女性、ある日私に言いました。

「実は私の母、先日老人ホームに入居しました。でも、パソコンは置きっぱなしです。なんとか開こうとしたのですが、パスワードが分からなくて、、、。母は大怪我をして意識が朦朧としているんです。以前はパソコンをいじるほどにしっかりしてたんですよ。と言うか、パソコンをいじって元気になったんです」

「実は、母のパソコンには保険だとか、税金関係だとか大切なデータが入っているんです。だから母は私にパスワードをおしえてくれて、自分があの世に行ったら開いてね、なんて言ってたんですよ」

「そのパスワードは間違いないんですね」と私が言うと、
「間違いないです。なんとかなりませんか?見て下さいませんか?」
「はい、では拝見しましょう」

10、小説の本当の注文者が判明

「パソコンのパスワードは?」
「SM1948です。SMは母の名前の頭文字、1948は戦争が終わった年で何か思い入れがあるらしいのです」
私たちはパソコンの周りやら手掛かりを探しました。
「ひょっとすると、SM1948と打つのが億劫で、SMにしたのかもしれませんね」

開きました。彼女は大喜び!
しばらくして、彼女は深刻な表情。私もびっくり。

なんと、パソコンには私とのやり取りが全て入っているではないですか。
「まあ、恥ずかしい!母のこんな趣味をあなたに見られてしまうなんて!」
「いやだ!私の裸の写真送ってる。私がきれいな内に、なんて言って、私の恥ずかしい格好を撮影してたけど、、、まさか!」
「でも、誰だか分からない写真ですね」
「それだけが救いですね」

11、結局のところ、分かったこと

結局、私に小説を注文してきたのは、この独身の四十代半ばの女性ではなく、その母親だったのです。道理で、電話も声はなく、鞭打つ音だけでした。

その娘の話を私が早合点して、勝手に彼女とやり取りしていると思い込んでいたのです。
そして、その女性に会う度に興奮して、こっそり一人で器具を使って、または手を使って慰めていたというわけだったのです。

でも、私のお陰でお母様は若返り、元気になられたということです。

その娘さんと私は?
その後末長く茶飲み友だちとして、お相手下さっています。彼女は資産家ではありますが、彼女に甘えることなく、、、。時々アパートの管理だとか、その他一族がやっている事業のお手伝いなどの仕事をいただくようになりました。
なお、彼女は特注小説家が私であったことは知りません。

(おしまい)


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