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托卵妻奈莉
【若奥さん 官能小説】

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巡らす策略、そして結論-1

 田中は、奈莉への思いが溢れ、奈莉に抱きつき舌と舌を絡めながらピストンしてそのまま中に出してしまいたかった。でも奈莉に快感の限りを味わってほしい、もっともっと気持ちよくなってもらいたい、この人生でこんなにも満ち足りた愛があることを感じてほしい、、、その一年で体位を変え奈莉を感じさせ逝き続けさせていた。
肩にかけた奈莉の脚を左足だけ自分の脚の間に入れ奈莉の右足を抱え込みながら膣を横から突く測位でのピストンを繰り返したり、元に戻って奈莉の両膝を手で押さえて思い切り奈莉の両脚を拡げてピストンしたり、さらに元に戻って奈莉の両足首をとり自分の両肩にかけて奈莉膣の奥の奥を愉しんだりしていった。
もうホテルに二人が来てから四時間もセックスしていたことになる。
 一度射精し奈莉の膣の刺激に慣れた田中の陰茎のスタミナは無尽蔵に見えて来ていた。奈莉の身体を田中は突き続けていた。しかし一方奈莉の性欲のただならぬ貪欲さがなければここまで田中が性の喜びを奈莉に与え続けることは無かったに違いない。奈莉は突き続けられながら、田中の陰茎を自分の膣で愛撫し続けていた。ずっとこの硬く大きい田中の陰茎を愛撫し続けていたかった。そして逝き続けた後、白く濃い田中のすべてが詰まった精子を中で受け止めたかった。奈莉はやはり田中の種を受精し身籠りたかったのだろう、喘ぐ中で無意識に「中に、、、中へ、、、」というよがり声の断片が漏れ出続けていた。
 そして奈莉と田中のセックスは五時間を超えようとしていた。
 さすがの田中にも限界が来ていた。奈莉の膣の中は田中の陰茎を絡め取り快感を与え精液を搾り取ろうとする微妙なアンジュレーションと動きで蠢いていた。
 田中はずっと逝き続けている奈莉に大きな声で
「奈莉!逝くよ、出すよお―――っ!」
と叫び、奈莉の膣へ、猛然とラストスパートの突きを入れた。奈莉はもうこのまま中にいっぱいの精子を受け取る、絶対離れない、、、と田中に自分の身体で、膣で伝えきっていた、、、、
 二人が同時に激しく痙攣し、田中の陰茎の先から奈莉の膣の中へドピュドピュドピュー――っと音を立てて大量の精子が放出、奈莉の子宮めがけて注ぎ込まれた。

 田中と奈莉はその後二時間ほど抱き合ってまどろんだ。
 目覚ましアラームが帰らなければならない時間を告げていた。身支度を整え、チェックアウトして車に乗り込んで帰路を急いだ。奈莉は子どもたちの帰りを向かえなければならなかった。
 田中が運転しながら、
「奈莉ちゃん、子供が出来たら責任取るよ」
 奈莉は少し間をおいて
「大丈夫、今日は安全日、安心してりょうさん」
と言い、田中に微笑んだ。少しの間に奈莉はとっさに危険日だとは言えないと思い機転を利かせたのだった。
 一方、田中は、そうはいってももしも子供が出来てしまったらやはり責任をとらなければならない、と思っていた。
 でも、ホントに出来たらどうしたらよいのだろう、奈莉は間違いなくあの時田中の精子が欲しかった、だからといって本当に赤ちゃんが出来たら、でもほんとに出来たのなら田中の子どもを産みたい、そうだ愛する田中の子どもなら是非産みたい、それは二人の掛け替えのない愛の賜物だ、、、、、、愛し合ったあの時無意識に思ったことが改めて奈莉の心に意識されてきていた。しかしそうなったらどうしよう、単純な問題でないことは明らかだった。
 そういう思い巡りが高速を走る車の中で奈莉の頭の中を駆け回っていた。


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