投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

私たちが部屋を借り直した理由
【寝とり/寝取られ 官能小説】

私たちが部屋を借り直した理由の最初へ 私たちが部屋を借り直した理由 26 私たちが部屋を借り直した理由 28 私たちが部屋を借り直した理由の最後へ

第27話 泣いちゃうセックス-1

「ぁあッ、ぁあッ、ぁあッ、ぁあッ――」

「ほら、もっといやらしい腰使いしろよ。もっと気持ちよくなりたいんだろ?」

 スパンキングしながら亮介は綾乃を煽る。

「うぅ……ぁあ、そんな……感じちゃう……」

 亮介の言葉責めにすっかり堕ちてしまった綾乃。その声はうわずったり、芯のないか細い声になったりと乱高下を繰り返す。そして、涎を垂らさんばかりに虚《うつろ》な様子が妖艶さに満ち満ちている。一樹がどこまで開発できているのかはわからない。しかし、ここまで乱れた姿を見せてくれている綾乃が眼前にいる。亮介にとって、これは男冥利に尽きると言っていいだろう。

「どうした、もうおしまい?」

 綾乃の腰の動きが緩慢になってきた。

「……違うの……あたしどう……か……なりそう……で」


 亮介の頭に、もっと意地悪なアイデアが浮かんだ。

「しょうがないな、全く。お仕置きしないとね」

 後ろに腰を引いた亮介が素っ気なく言う。
 
「スカート履いて。出かけるよ。ほら、早く」





  外出と言っても、部屋から歩いて2分もかからないコンビニだ。何か欲しいわけでもないが、ペットへのお仕置きならやはりお預けだ。

(首輪をつけた散歩プレイって、こういう時にするってことか……)

 AVで見たことのある場面がふと脳裏に浮かんだ。

「でも、散歩じゃお仕置きにならないな」

「ん? どうしたの?」

「いや、なんでもないよ。ところで、どう? 続きしたい……?」

 いつもの口調で尋ねた亮介。その目をしっかりと見つめながら、綾乃はゆっくりと深くうなずいた。

「……キュンキュンしちゃった……」

 今にも泣きそうな綾乃。そして亮介自身も、自分の中に新たな芽生えを感じていた。これまで興味を持たなかった加虐系の立場。まだ足を踏み入れたばかりだが、この世界には被虐者の歪んだ表情――簡単に言うと綾乃のエロい顔――を鑑賞する|愉しみがあることを知った。



「部屋に帰ったら、すぐに犯してやるからな。たくさん濡らしとけよ」

 綾乃は前を向いたまま、素早く、何度も|頷いた《うなずいた》。

 
 ◆



「セックスで泣いちゃうなんて……ちょっとびっくりだよね」

 綾乃は、右手で亮介の背中をゆっくりと|摩りながら呟く。

「あんなに綾乃さんが乱れるなんて思わなかった。ていうか、ちょっと怖いぐらいかわいかった」

「ありがとう……。全部、なんか全部ね、生まれて初めてって感じだったよ。あたしもなんか怖いぐらい……」

「感じた?」

「……うん」

 どうやら一樹も知らないレベルにまで綾乃のドM性を引き出せたようだ。亮介は友からの要請に応えられたこと、そして独占欲を少しだけ満たせたことに満足した。


私たちが部屋を借り直した理由の最初へ 私たちが部屋を借り直した理由 26 私たちが部屋を借り直した理由 28 私たちが部屋を借り直した理由の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前