side 優依 49-3
「くみこちゃん悪くないのに」
「うん わたしが巻き込んだんだし」
「さゆりちゃんとしおりちゃんも少しはあるけど
くみこちゃんが1番 いやがってる」
「たしかに…なんでだろう くーちゃんいい子だから
余計にゆきちゃんのコンプレックスに刺さるのかなぁ」
「逆効果なのに」
「そうだよね おさむくんいじめたらいじめるほど…」
「もういや…」
「そうなっちゃうよね はぁ」
「ゆいちゃん つぎいつあえるの」
「うーん 顔みるだけなら火曜日
えっちしたいんでしょ」
「だっこしてほしい」
「火曜日…お風呂だよね」
「たぶん しおりちゃん」
「そうよね お風呂上がりわたしが着替えさせるから
それでいい?」
「うん そのときに胸に顔あてさせて」
「はいはい そう言うのしたいのね」
「いっぱい だっこされたい」
「もう あかちゃん」
「だって…」
「わかったから 火曜日にしてあげるから
明日はくーちゃんにお願いしてね」
「うん…」
(昨日から甘えん坊が酷くなってるような感じだよね おさむくん
わたしがなかなか会えないからたまってるのかなぁ
わたしを求めてくれるのは嬉しいけど
会えないのがつらいなぁ)
「そろそろ10時になるから この辺にしよう?」
「うん おやすみなさい 火曜日」
「うん またね おやすみ」
優依はLINEを終了させると
部屋から出て行き優美達がいるところにいき
「お母さん ちょっといい?」
優依が部屋にやってきたのを見て
優美は旦那をちらっと見た後
「優依 わたしがそっちにいくから」
「うん」
「あなた もう寝るよね?」
「そのつもり 優依も夜更かし気をつけるようにな」
「うん 話終わったらすぐ寝る予定 おやすみなさい」
「おやすみ 優依」
優依と優美は優依の部屋に移動すると
扉を閉めると優美から口を開く
「おさむくんのこと?」
「うん そう 相談事」
「相談事 なにか起きたの?」
「お母さん 今日 料理教室のあとで
くーちゃんとしおりちゃんがくーちゃんのお母さんの車で行ったのは
知ってるよね」
「うん それは知ってる
もしかして ちひろさんが原因?」
「うん くーちゃん パスタ食べさせた後
おしっこさせたらしい」
「あら…ちひろさんにもばれたということね?」
「そう それで お母さんと同じに」
「不倫…」
「うん」
優美はため息をついてしまう
「わたしがこうしてるから
人のこと言えないけど…でも、秘密にしてくれるってことなのね」
「そう わたしたちのことは秘密にするって
それで くーちゃんのお母さんもえっちしたいっていったみたい」
「あらあら…」
「おさむくんは…えっちは拒否しないけど
ふたりきりになるのは不安らしいの」
「どういうこと?」
「コミュニケーション」
「あぁ…ちひろさんは空書は無理だろうし」
「だから いきなりふたりきりには無理じゃない?」
「そうね となると わたしが一緒にいた方がいいってこと?」
「うん できる?」
「うーん 火曜と木曜にちひろさんも来て貰うのが1番いいかな」
「それが無難だよね」
「うん ただ、次の火曜日は…しおりちゃんがお風呂
優花もお風呂でしたいみたいだし」
「月水金は?」
「料理教室…真治くんが来るまで
午前中ならわたしとちひろさんで…というのもありよね」
「とりあえず、コミュニケーションが出来るようになるまで
何回か…こっちに来て貰うのが無難よね そうすると」
「そうだね その方向で行きましょ」
「あと おさむくん 今日はやっぱり食べてなかったみたい」
「そっか くみこちゃんが食べさせたなら…とりあえずは」
「うん あと あやおねえちゃんも夜食食べさせたみたいだから」
「あやちゃんも忙しいのに」
「そうだね…ゆきちゃんが暴走しないなら安定するのに」
「ゆきちゃんは…なかなか難しいよね」
「うん…昨日からおさむくんの幼児退行が酷くなってるし」
「え そうなの? だいじょうぶなの?」
「わたしに会いたい会いたい言うしだっこされたいって…」
「そっかぁ ゆきちゃんにむりやりされたりして
ストレス感じてるからなのかなぁ
優依 どうするつもり?」
「どうするもなにも時間作れないし
火曜日にだっこしてあげるっていったよ」
「優依も大変だよね ほんと」
「生徒会さえなければ…なのに」
「そうよね 月曜日にここに連れてくる?」
「料理教室終わったあとにわたしが帰宅するまで待って貰うの?」
「遅くても4時半でしょ 優依は」
「うん それくらいには帰宅出来るから」
「なんとかなると思うね 火曜木曜もそんな時間だし」
「そっか じゃ、月曜にも連れてきて貰いつつ
くーちゃんのお母さんとのコミュニケーションも」
「そうね そうしましょ」
「それじゃ、わたしはトイレ行って寝るね」
「うん おやすみ 優依」
「おやすみなさい」
優美との会話を終えたあと
トイレに行ってから就寝する優依だった