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義父に犯されて:午前十時を過ぎたなら
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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第六十四章  紳士と少女-1

【啓介と同居 四ヶ月目】 
【20●1年4月8日 AM9:00】

夫婦の寝室で。

※※※※※※※※※※※※※※※

雨が降っていた。
大粒の雨が激しく窓ガラスを叩いている。

恵はダブルベッドに腰掛けて、ボンヤリと眺めていた。
昨夜、夫の武と愛し合った場所であった。

そして、土砂降りの雨の音。
義父の優しさに初めて気づき、そして一つになった瞬間に包まれていた日の音である。

昨日の朝、義父の温もりの中で眠り午後は幸せを噛み締めるように二人で外を歩いた。
花を落とした木々は新緑をまとい、生命感を溢れさせている。

近所では腕を組む事を許されない二人は、物足りなさを感じながらも返って心の絆を強くするのであった。

紳士と少女の気持ちで歩いていく。
プラトニックな愛情が心地良かった。

その後、夜が訪れると今度は夫に抱かれた。
恵は少女からメス犬に変身して声をあげていた。
官能に咽び、狂ったように腰を使っている自分がいたのだ。

雨が更に激しくなっていく。
恵の心もざわめいてくる。

昨夜の余韻が心をメス犬のままにしていた。
身体が熱い。

顔がまだ火照っているようだ。
大きな声をあげていた。

夫の背中を抱きしめ、爪を立てていた。
本能に任せて感じていた。

そこには少女の迷いもなく、娼婦のようにしたたかな女がいた。
義父に捧げた愛の言葉を平気で夫に告げる。

『愛しているっ・・あなたぁ・・・好きぃ・・』

心にともった欲望の灯火が消えない。
まだ貪欲に燃えている。

初めて欲望を自覚した言葉が聞こえてくる。
恵はその言葉をそっと呟いてみた。

(あぁ・・・欲し・・い・・・)

欲情に濡れた眼差しを向けると、ドアの傍に男が立っていた。
恵の頭の中で同じ言葉が繰り返された。



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