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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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初めての性接待 (1)-2

 気持ち悪い――。
 本能で、そう感じてしまう。
 異性とのキスで感じるはずの顔の火照りも、下半身の疼きも今はない。

「ぁむ……んむ……ジュル……んぁ……んむ……ジュルジュル……」

 舌が侵入してきても、口臭が辛くても、顔を背けることは許されない。
 冷え切った心のまま、ときには自分から舌を伸ばし、男のそれと絡めあわせねばならない。

「んむ……レロレロ……ヌチュ……ぁむ……んふぅ……レロ……レロレロ……」

 Uの手がゆきの全身を這い回る。
 頬、うなじ、肩、背中、腰――。
 深いキスを何度も重ねつつ、男の手はやがて胸の膨らみ、尻の丸みへ。

「ぁ……んん……んふぅ……」

 人妻の柔らかな場所が揉みしだかれ、無惨に変形する。
 男女の唇の結合部では舌が絡み合い、唾液が糸を引く。

「んむ……ぁむ……レロ……ジュル……んふぅ……んむ……ジュルル……」

 ジャケットの前が開かれ、ブラウスのボタンが外された。キャミソールがたくし上げられる。

「ぁ……………………」
「綺麗な胸だ……」

 ゆきの形の良い乳房を慎ましく包む純白のブラジャーに、Uの視線が注がれる。
 男の指定通りの下着を着用してきたという事実が、俄に恥ずかしく感じられる。

「こちらはどうかな?」

 Uはゆきの脚元にしゃがみこみ、ストッキングを膝のあたりまでずり下ろす。
 なされるがまま、ただ立ち尽くすゆき。

「自分でスカートを捲って見せてごらん?」
「……………………」

 残酷な命令に俯き、唇を噛む。

「どうした?」
「……は……恥ずかしいです……」
「ゆきさんは、私に抱かれるためにこの部屋に来たんだろう?」
「…………はい…………」

 そうだ。そのために、私はここへ来た。
 ゆきは震える両手でスカートの前をつまみ、そろりと持ち上げる。
 白く、ほどよく肉感的な美人OLの太ももが姿をあらわす。

「さあ、もっと……」
「……………………」

 スカートの布地を握り直し、裾をたくし上げる。
 クロッチが顔を覗かせる。

「もう少しだ。さあ、見せて」

 股間の三角地帯、ブラジャーと揃いの純白のショーツが露わになった。

「ああ、素晴らしい……。綺麗だ……」

 あまりの恥ずかしさにゆきは下を向き肩を震わせる。スカートを握る手にぎゅっと力が入る。
 美人妻の股間を食い入るように見つめるU。鼻をそっとつけ、匂いを嗅ぐ。

「ゆきさんのこの場所は……すごく濃厚でいやらしい香りがする。たまらないよ」
「……ぁあ…………」

 男はゆきの羞恥を見透かすように、あるときは人妻の体臭を愉しみ、あるときはウイスキーグラスを片手に遠巻きに全身を視姦する。たっぷりと時間をかけ、人妻の尊厳を破壊していく。

 ゆきの目に、スイートルームの大きな窓ガラスに映る自分の姿が、ふと目に入った。
 乱れた着衣の隙間から、腰のくびれと太ももが素肌を覗かせている。
 純白のブラジャーとショーツが、夜景に白く浮かび上がっていた。

 すべてが美しく、いやらしく、そして惨めだった。

  *

 都心を見下ろすラグジュアリーなホテルの一室。

 極上の空間にどこかそぐわぬ生真面目なビジネススーツに身を包んだ女が、窓辺に立っている。
 窓に手を付き不自然に尻を突き出し、月の光に照らされた女の美貌は苦悶に歪んでいる。

 ジャケットとブラウスははだけ、たくし上げたキャミソールとずり下げられたブラジャーの間から、玉のような白い乳房とその先端の薄茶の蕾が顔を出している。柔らかなバストはときに窓に押し付けられ、潰れた無惨な姿を東京の夜景に晒す。

「U先生……恥ずかしいです。シャワー浴びないと……」

 男がゆきの脚元にしゃがみ込み、後ろから彼女のヒップに顔を埋めていた。
 ゆきの慎ましい丈のスカートの中に顔を突っ込み、一心不乱に人妻の尻の匂いを嗅いでいる。
 腿までずり下ろされたストッキング、純白のショーツの布地の上から蒸れて酸っぱい匂いをさせているOLの股間の香り。男が鼻を鳴らすたびゆきは腰を引き、男はそんな彼女の腰をつかみまた尻を突き出させる。

「ぁ……ぁあ……」

 まばゆい夜景、無数の光。高層ビルの間を縫うようにして車のライトが川のように流れ、スクランブル交差点には人々が慌ただしく行き交う。
 窓外の活気とは対照的に、しんと静まり返る室内。

「ぁぁあ……ぁ……ぁあ……」

 人妻の尻の匂いを存分に堪能したUが立ち上がり、女の髪を撫でキスをする。
 ゆきも控えめに応じる。
 男が彼女の耳元で何ごとかを指図した。聞き返すゆきの顔には、戸惑いの混じった曖昧な笑みが浮かんでいる。

「さあゆきさん。言ったとおりにするんだ」
「は…………はい………………」

 男がふたたびしゃがむと、ゆきはその眼前に尻を突き出しスカートを捲り上げた。
 そうして後ろ手に下着のクロッチに指をかけると、両の手で、柔らかなヒップの肉をそっと開いた。

  *


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