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先生は僕らの女王様
【教師 官能小説】

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女教師、淫具で強制開発。-1

*



閉校期間の間、由美香は実家に一日寄ったほどで、ほぼ自宅で過ごした。

七月の末頃からここまでの約三週間ーー

進路指導部の後輩たちと体を重ね、精神がすり減っていた。
元々外に出るのが得意ではないし、強い日差しの下にわざわざ出る必要は無い。

閉校期間である約十日間の夏休みは、泥のように眠り、たまにスマートフォンを見るくらいでほとんど何もしなかった。

閉校期間があければ、また一週間ほどすると始業式が始まり、慌ただしくなる。
九月になれば、指定校推薦などの推薦枠で受験する生徒が大勢、進路指導室に押し寄せるだろう。

由美香は進路指導部の部長という、中間管理職を任せられているため、担任を持っていなかった。
とはいえこれからの時期、面接指導など、こちら側も待ったナシである。
由美香は久しぶりの職場に、七時前には到着し、進路指導部の鍵を開けた。

六時半くらいに既に用務員が来ており、その時間に学校は大抵開いている。
実際、六時半頃に来る教員もいるから、学校はブラック企業なのだと言わざるを得ない。

由美香自身もこの時期になるといつもより早起きをして、七時前には来るようになるのだから「社畜」だと言わざるを得ない状態だった。

というわけで、新学期が始まってからは進路についての業務をこなしたく、教科についての予習をなるべく進めたかった。
休み明けの今日は水曜日で、土曜日まで出勤すれば、また由美香は日曜日、月曜日と休みがやってくる。
この四日間で、教科の予習に集中したかった。



湯を沸かし、インスタントコーヒーを注ぐと、席に座る。

エアコンのスイッチを入れたものの、十日間放置された室内は、エアコンがなかなか効かず、蒸し暑い。

椅子に座り、休みの間に来ていた業務メールなどのチェックをする。

じっとりと汗をかいているが、目を覚まさせるためにコーヒーを一口飲んだ。

「暑い……」

手に付いているシュシュで髪の毛をひとつに結び、軽く団子を作る。

暑い中、意を決して、由美香は教科書を開いたのだった。



二十分ほど作業した頃だろうか、ガチャリ、と静かに進路指導室のドアが開く。
朝礼が終わってからならまだしも、こんな早い時間に誰かが来るのは珍しい。

いつもは声を掛けられるまで後ろを振り返らないのだが、由美香は後ろを振り返った。



「……おはようございます」




白のポロシャツに、ベージュのチノパン姿の翔だった。

翔は車通勤で、朝礼一時間前の、この時間には職員室にいる印象だった。
だが、朝礼の後に進路指導室の鍵を開けるのは大抵由美香だから、朝礼前のこの時間に、進路指導部の教員が来ることも珍しい。

「おはようございます。どしたの。珍しいじゃない」

「鍵……なかったから来てるのかなって思って……」

「ん。進路指導部の部長はそろそろ、色々、ヤバい時期です。で、何か用事?」

汗も引いた頃で、コーヒーも冷めている。
由美香はマグカップに入ったコーヒーに口をつけた。


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