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先生は僕らの女王様
【教師 官能小説】

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女教師、淫具で強制開発。-2

翔はごくり、と唾を飲み込む。

由美香は先日とーー閉校期間前の、アノ日とーー同じ、黒のカットソーにワイドパンツ姿だった。

がちゃんと鍵が掛かる音が鳴る。

翔は後ろ手に、ドアノブについている進路指導室の内鍵を施錠した。

入口と、由美香のいる位置は対角線だ。
翔はゆっくりと近づいた。
由美香はもちろん、鍵を施錠されてしまったことがわかっているだろう。

由美香の凛々しい美しい顔が、翔が近づくにつれ、表情を変えていくのが翔にはわかったからだ。

彼女の前に立つと、由美香は思わず立ち上がり、側にある本の列に追いやられる状態になる。

「もう、どうしていいかわからない……です、先生」

「どうしたの」

由美香は咄嗟に考える。
由美香が使用した鍵は、職員室に戻していないから、ここにある。もし別の鍵があるとしたら事務室だけでーーここにわざわざ合鍵を使って入ってくることはない。

もし何か良からぬことがあったとしても、ーー痴態を見られることはないと、そこまで考えてしまった。

もちろん良からぬことがない方がいいが、生徒や、教職員にこの光景を見られることだけは絶対に避けたかった。
自分の恥ずかしい姿を見られることよりも、後輩である翔の立場が悪くなってしまうことが怖かった。

翔は本の列に手を乗せて、顔を近づける。

背の高さは由美香の方が高いが、強ばって体を縮こませる由美香と、目線の高さが同じくらいになる。

翔は、本の列に乗せた手とは反対の右手を、由美香の腰に這わせた。

びくんっと由美香の体が強ばり、震える。

この張りつめた空気の中で、エアコンで冷えたはずの体に、ぷつっ、ぷつっ、と汗の玉が浮き上がる。


「先生がーー好きです」


もともと幼い翔の顔が、眉毛を八の字にさせることで、さらに幼い表情になる。

こんな風に、彼に言われたら嬉しい女性は多くいるのだろう。
小柄とはいえ、清潔感があり、筋肉質で、女性に可愛がられそうな容姿をした彼の、たった一言なのにもかかわらず、情熱的な言葉。

だが今の由美香には、自分に重く伸し掛る言葉でしかなかった。

「鍵……閉めて……言うことなの?」

もう優しく彼を労るような言葉を、投げかけることはできなかった。
翔は由美香を見つめたままで、何も言わない。
由美香は、もう彼の行動を受け止め切れそうになかった。

「あたし、堀尾くんのこと嫌いになった、受け止められないって言えばよかった?」

「それは……嫌です」

翔は泣きそうな顔をする。

「じゃあ、こんなことしないでよ。大事な後輩のこと、職場ではちゃんと守ってあげたい」

由美香がそう言うのに。

腰に這わせた手を、翔は背中に滑らせる。背中を引き寄せて、翔はさらに体を近づけた。

髪を結んで顕になった左耳に、翔はただ、触れるようなキスをする。

「……ん……っ」

突然襲い来る、静かな、だが強烈な刺激に、由美香の肩が震えた。


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