偽装メル友-2
6、彼女とメル友に、、、
「ありがとうこざいました。ところで私たちって同じ名前ですね。字が違いますが。何かの縁ですね。せっかくお知り合いになれたのですから、これから取り敢えずメール交換だけでも続けませんか?」と私。
「ええ、お互いに情報交換しましょう」と彼女も乗り気です。
「そうですね。私も同じ業界ばかりだとね、世間知らずになっちゃいます」
7、メールのやり取りは続く
あまりにも簡単に事が進んで、私はドキドキ。
「ねえ、お互いに秘密のおともだちになりましたね。何でも話せちゃう。私、山口さんをお姉さまとお呼びしたい感じ」と私。
「うん?いいわよ、嬉しいわ」と彼女。
あっ、そうだ。私たちお互いにヒミツの名前持ちませんか?私はリンちゃん」と私が言うと、「リンちゃんか。いいお名前ね。そうねえ、私はなんてつけようかな」
「ピンお姉さまなんていかがですか?少し甘えて」
「なに、甘えたいの?いいわよ。そうだ、たまにはピンちゃんって呼んでね」と彼女。意外とタンジュンなオンナ!
8、彼女の昔話
「ねえ、聞いてください。私、きょうの朝、満員電車で痴漢されちゃった」と私。
「そう?それでその後は?」
「途中の駅で降りて逃げちゃった。ピンお姉さまは痴漢されたことはありますか?」
「何回もあるわよ。まず思い出すのは高校生の時。そのオトコ、いかにもみすぼらしい感じで貧相。頭もちょっと悪そう。朝なら無視して逃げちゃうけど、夕方だったからちょっとからかってみたい気持ちになっちゃった」
「ああ、分かった。私も朝ではなく夕方だったら騒いだところ。朝は忙しいもんね」
「そうよ、朝早く起きて電車に乗る女性って何か用事を控えてるはず。リンちゃんの様に通勤の途中だとか、海外旅行に行くとか」
「そうですね。私だって遅刻するの嫌だもん。それで、リンちゃん、そのオトコどうやってからかったんですか?」
「オトコは駅降りてから私のあとをつけてきたのね。ちょっと人通りの少ない住宅地。自宅はまだ先なんだけど、オトコをちょっと試してみたの」
「なんだか怖くなかったですか?」
「ううん、私その頃武道やってたから自信あったの。若気の至りってこと。今から考えると危なかったわ」
「あとをつけてきたそのオトコを睨んでみたの。そしたらびくびくした表情。その直後にニコって微笑んで顔を縦に軽くふったの。そしたらそのオトコ私に声かけて来た。内心、やっぱりね」
「ありそうな話ですね」と私は相づちを。
「ちょっと一緒に散歩しませんか?」とそのオトコ。
「いいよ。お小遣いくれない?」
「お金?お金持ってないの」
「まあ、けち臭い!ずうずうしい」と私。
「お金ないなら駄目ね、というと、お金ないと駄目?って」
「当然ですよね」と私は調子を合わせましたが、もう興奮状態。夜も眠れないくらいでした。
「オトコは未練がましく私を見てたので、またちょっと相手してあげた」
以下はピンお姉さまとそのオトコの会話と進行です。
「お金なくても少しなら相手してもいいよ。ついてきな!こら、あまり馴れ馴れしくしないで」
「ここなら、誰も来ない。ちょうどいいね」
「ねえ、お金少しでいいから、私の一番ダイジなとこ見たくなぁい?」
「うんうん」
「なに?たったの100円?いいけど見るだけだよ」
「はい、もう時間が来たからおしまいだよ。また100円出す?」
「もっと出せばあなたの好きなお尻触ってもいいよ。ただし、スカートの上からね」
「こうして地道にコツコツとやれば意外と稼げると思ったのね。彼の財布の中身は少なかったけど、全部巻き上げちゃった。ラッキー!」
「すごーい!私もやってみたぁい」とは言ったものの、内心軽蔑。
もっと彼女のこと知りたい。