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一卵性双生児のふりして
【その他 官能小説】

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ずる賢いが間抜けな女性-1

1、自己紹介

私には二つの名前があります。一つは明美。もう一つは弘美。使い分けているのです。

明美と弘美は一卵性双生児としていますが、違います。両方とも私自身なんです。分かりますか?

2、ガールズバーのお客さん

私明美はガールズバーで働いています。何回か店にいらしているあるお客さん、私を店外デートに誘ってきました。

「私があなたと会えるのは、ここだけ。だって、私、彼氏いるから」
「でも、私の妹どう?妹と言っても双子だから私にそっくり」
「そっくりとは言っても普通の姉妹くらいしか似てないんじゃないかな?」
「ううん、一卵性双生児なのね。だから親以外全く区別はつかないわ」

早速お互いにメールアドレスを交換。
「これから何かあったらメールでね!」

3、妹を彼に紹介

私は妹を彼にメールで紹介しました。もうお分かりですね。私自身が妹のふりをしたんです。ああ、混乱しちゃうぅ!

4、妹と彼との会話

「ほんとにお姉さんにそっくりですね」
「そう、皆さんそうおっしゃいます。そして、性格もよく似てて、、、声から話っぷりも同じだとか」
「君のお姉さん、いい人だもんね」

5、私(明美)とのメール

「きのうは楽しいかったって、妹言ってましたよ。あなた素敵だって。
妹は居酒屋でバイトしてるの。だから生活苦しいのね。私が時々お金貸してるけど、ちゃんと約束通り返す。感心だわ」

「堅実なんだね。そうだ!今度、妹さんが働いている居酒屋さんに行ってみるよ」
(私は内心しまったと思いました)

「ううん、妹は店辞めて派遣社員やるって言ってたわ。だから、あすから店にはいないの。なんでも、職場の雰囲気が悪くていじめにあったみたい」
(冷や汗!)

6、再び妹(弘美)として、、、

「そう、時々生活に困るとお金貸してくれるし、お姉さんには助けられてるの」
「困った時は僕が援助してあげるよ。いや、借金としてではなく、、、」
「いいえ、お気持ちだけでも嬉しいわ!まずは自分で努力する」

実はもう既に私たちは男と女の仲になっておりましたが、その晩もベッドで燃え上がりました。

7、今度は明美として、、、

明美としてメールのやり取り
「妹は遠慮深いから、あなたから積極的に助けてあげてね」

8、妹(弘美)が彼から生活費を毎月、、、

なかなか妹は新たな仕事は見付からないのです。そこで、彼から毎月援助を、、、。
いつまでも彼に頼る訳にはいかない、と彼に借金をねだりました。借金の理由付けは適当にね。金額は一千万円。

9、妹(弘美)は失踪

「どうしたんだ?弘美ちゃんと連絡取れなくなったよ」と電話が。
「そうなのよ。ただ、手紙が来てるわ。今から読んでみるわね」

「おねえちゃん、素敵な彼を紹介してくれてどうもありがとう。私、彼と結婚の約束したの。でも、お金の面でご迷惑お掛けしちゃったから、ちょっと遠くに行って稼いでくる。女性だもの、ねっ、割りきれば稼げるでしょ。彼にお借りした一千万円の内、三百万だけおねえちゃんの口座に振り込んだから彼に返しておいてね」

「ねえ、ねえ!あなたにもメール来てない?」
「あっ、来てたよ。一年したら戻るってさ。お金なんかいいから、戻ってきてほしいな」
「なんとか妹を探し出して、そう言っておくね」

10、一件落着

取り敢えず一件落着、、、そうはいきませんね。一年したらどうしましょう?
妹は外国にでも拐われたとでもしようかしら!
皆さん、いいアイデア出してください。

(おしまい)



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